狂った生きもの 公演情報 ぼっかめろん「狂った生きもの」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    ギリシャ悲劇+ブコウスキその他
    《オイディプス王》とその次世代の物語である《アンチゴネ》を繋げたモノを柱に、他の系統の劇団では“自主稽古”と呼びそうな挿話を加えた劇(ブコウスキの短編からの模様)。

    ネタバレBOX

    賑やかしの部分はあるが、笑いのセンスは、少なくとも実演上はあまり感じられない。暗闇の中でモソモソやるのが好きな劇団でもある。
    ベテラン勢は、相当体を悪くした(瀕死の)労務者=クレオン(二役)。盲目の囚人、転じて靴磨き=オイディプス(二役)。
    芝居として見られたのは以下。労務者を診ている、妄想に取り付かれた医者。男の妄想の中の、毛布に変身した女。この二人(?)に錯乱気味の労務者が絡むエピソード。ブラックホール行き“銀河鉄道”の、二重人格の駅員と、二重人格の女性客との押し問答。この二つのシークエンスに尽きる。他はもっと削っても良いのでは、というかもっと若い劇団なら出さないと思う。折角作った“変な生き物”をもっと起用してもよかった。ギリシャ悲劇をやる意味はあまり理解できなかった。

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    2008/03/03 16:05

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