満足度★★★★★
心は何処に
自分とは違う人に憧れるというのは誰にでもある。ただそれが『その人』と同じ様になるのと『その人』自身になるのとでは意味が違う。香乃子のなりたかった人は誰だったのか。三島の求めるものはなんだったのか。玲子は安らぐ時があったのか。黒船の思いはどうだったのか。いろんなものが入り混じり混乱する。ある伏線があるシーンとつながっているとわかった時ゾクッとした。そしてもしかしたら本当にそうすればなりたい人になれるのかも知れないと思った。ミステリアス、サスペンス、ホラー。どの言葉もこの作品には当てはまる気がする。映画の様な舞台。演劇ノアール。東京まで観に行った甲斐があった。
2012/09/20 21:02
ルルドを演出すると、いつも心身のバランスがちょっと崩れてしまいます。
それはおっしゃるような、混乱を描いているからかもしれません。
新作もご期待にそえるよう、努めますですよ!