すうねるところ 公演情報 梅田芸術劇場「すうねるところ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    見ました。
    3人の吸血鬼と1人の少年が街のどこかで深夜営業のパン屋を営みながら暮らしているが、少年は彼らが吸血鬼とは全く知らない。
    その少年に前で起きたある事をキッカケに変化が訪れて‥。
    設定は小さな町の暮らしでのお話、小物アイテムや彼らが暮らしている部屋は雑然としていながらも、どこか整っている。ドラえもんがのび太の机の引き出しから出てくるのが鉄板なら、彼らは洋服ダンスから出入りしている。

    開演前には心地よい昭和のニューミュージックのポップスが流れてる。
    ファンタジーぽい要素が占めているのかと思いきや、生々流転が出来る人間の幸福な思いが詰まった話。約90分。
    他愛無く聞いていられそうなセリフだけど、発せられるセリフは時々美しく胸に響いてくる。最後のアザミの台詞よかった。
    見ている方も違う世界に行ってて、一歩劇場出たら現実に戻されたような、不思議感覚の観劇だった。
    篠井さんが「おばあちゃん」という日が来るなんてな〜(苦笑)

    ネタバレBOX

    喰う寝る所に住む所、まさしく寿限無状態のような吸血鬼。
    尽きる事のない永遠の生命の為、一生を終える事が出来ない?そんな彼ら吸血鬼を理解し、少年から青年へと成長、そのもとを離れ生きていく決心したマリオ。
    旅立つマリオを受け入れ見送るアザミ、こがね、夏彦の3人。
    次はどんな世界を体験するのか、それぞれのタンスで希望や不安や憧れとか抱いてそこから消える準備をして終えるが、切ないけど温かい結末だと思った。そういえば、タンスで始まりタンスで終った。

    吸血鬼の苦手な物が、ニンニク、日光、といかにもなのが可笑しかった。

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    2012/09/04 01:19

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