満足度★★
つかみにくい芝居。
シーンというか、登場人物のグループによって、同じ位相にいるのか、違う位相にいるのかが少々つかみにくく、全体として、誰と誰が同じ時代と空間にいて、誰がいないのかが、最後まではっきりと理解できなかった。
観終わった後、改めて説明を読んでみて、「失いたくないもの」がなんだったのか、結局のところ伝わってこなかったと感じた。
ある程度仕方ないことだが、デフォルメが少々きつくて、例えば差別的発言であったり、例えば政治家という職業であったり、「ここまで露骨な人(こと)」が本当に許容されるか?」と引っかかってしまい、うまく含意を受け取れなかったように思う。