アネクメネの雨 公演情報 地球割project「アネクメネの雨」の観たい!クチコミとコメント

  • 期待度♪♪♪♪♪

    観るほかないでしょ!
    2007年 8月 限界和音 で初めて観劇したワタクシ。。
    すんごく度肝を抜かれて、あげく鳥肌がたちました。
    いわゆる・・・普通の劇ではない。芸術的ニンゲンオブジェと表現したほうが適切かと。。
    その後、この劇団にはまり、2007年 12月 息の根に根付く を観劇。
    白を基調にした、またまた素晴らしい演出。
    更に前回の限界和音を上回り、非常に素晴らしかった!
    次回作、2008年 5月 アネクメネの雨 の上演も、そりゃあ、見るほかないですわ。。

    どんな芸術を魅せてくれるのか・・・今から本当に楽しみな劇団ですなッ。(^0^)


    53

    2008/02/28 20:25

    0

  • おーじ>ワタクシ、六の君はあまり好きではありません。
    小ずるい輩があまり好きではないのよ。。

    ただ、源氏物語にはこんな女も登場し、はたまた肉欲的な女も登場し、実に優れた作品なんですの。


    >源氏物語のプロフィールについては、簡潔ながら、実に見事な紹介文です。


    おお~、そういって頂けると、解説した甲斐があります。


    >デキの悪い生徒に対し、長期のレクチャー誠に有難うございました。


    いあいあ、貴方ほど、出来の良い生徒はおりませんよ。合の手を入れて頂いて、ワタクシをうま~くうま~く導いてくれました。
    この導きがなかったら、こんなに長い説明は出来なかったですよ。。
    本、作れるかな?
    そしたら、3:7で。ギャラ!(^0^)


    2008/04/28 00:36

    六の君、何だか評価しにくい女性ですね・・。

    男性にとっては都合が良くて、でも厄介なのかも・・。

    源氏物語のプロフィールについては、簡潔ながら、実に見事な紹介文です。

    正直な事を言いますと、余り古典に詳しくない自分には、少々難しかったのですが(何しろ、男性か女性かわからない名前などあって・・)、わかり易く解説していただき、身近に感じることができたのは、ほんとに素晴らしいことです。

    感謝しても、感謝しきれないです。

    デキの悪い生徒に対し、長期のレクチャー誠に有難うございました。

    折角導いて頂いたのですから、(原文はムリにしても)是非自身で味わってみたいと思っています。

    ご教授、誠に、有難うございました。

    2008/04/28 00:21

    おーじ>もうそろそろ源氏物語も最終章に近づいてきました。



    しかし、とうとうというか、やっぱり二人の関係はバレテしまいます。
    こうして源氏と離れ離れになり、宮中では嘲笑を浴びせられる毎日の六の君を支えたのは、なんと朱雀帝の愛情でした。

    自分の愛する女と義弟に裏切られ、誰よりも傷を負っているはずの朱雀帝が六の君を周囲の中傷から守り通したのです。

    この優しさと懐の深さに、六の君は自分の本当に愛すべき人を悟るのです。
    やはり女が最後に選ぶのは、情熱よりも穏やかな愛情なのでしょう・・。と、うまくしめくくりたいところですが、六の君と源氏の関係はここで切れた訳ではありません。

    実は『源氏物語』では朱雀院の出家で再び、独身に戻った六の君が、40歳になった源氏と再び逢瀬の機会をもっています。

    この六の君という女性、自分の心に正直なのか、それとも単に尻が軽いのか・・・(^^;)

    まあ、奔放だったのです。。



    源氏物語は今から1000年以上も前に書かれた日本古典文学の最高峰でしょう?
    で、ワタクシ的には超一級のエンターテイメント型ラブストーリーです。
    単なる恋愛小説としての筋の面白さに加え、笑いあり涙ありホラーもあれば政治的陰謀あり。。
    こんな傑作を書いた式部という女性、どんなだったのでしょうか?

    式部は一条天皇の中宮・彰子の女房でプライベートでは一女の母であり、未亡人でした。

    当時でいえば晩婚だった彼女は決して美人だった訳でもモテていた訳でもなくどちらかというと内向的で暗い性格だったようです。

    しかし、優れた想像力と洞察力の持ち主だった彼女は彰子の父で時の権力者、関白・藤原道長のバックアップをうけ、宮仕えの中で、その才能をいかんなく発揮し全54帖にも及ぶ大長編を書き上げたと言われています。

    源氏物語には、よくもまあ、ここまで書き分けたなと思うほど、あらゆるタイプの女がいて、あらゆるタイプの恋愛があります。

    源氏物語の魅力はこの解説だけではまだ語り尽くせません。

    ぜひ、現代語訳された『源氏物語』を誰のものでも構わないから一冊読んでみて。。




    で、本題の「アネクメネの雨」、ファンタジーものらしいから、ワタクシの好きな分野ですね。
    とっても楽しみですよ。
    芸術的ファンタジーといった感じなのでしょうか?
    もう予約はされました?
    早めに行かれたら是非にUPしてくださいね。。



    長い間、ご拝読有難う御座いましたっ!(^0^)

    2008/04/27 08:14

    レクチャーを受けてる身でお待たせしてしまい、大変失礼しました・・。

    なるほど、平安のロミジュリ・・、ですか・・。。
    シェイクスピアとは洋の東西も異なるし時代も違いますが、同じようなストーリーがあったのですね・・。

    それにしても、平安時代にラブ・アフェアと言う表現が、何とも艶っぽい・・。
    う~ん、当時の事ですから、防音も十分でない奥の間で声を潜めて・・、という感じなんでしょうか・・。

    燃え上がった男女の情熱は、今も昔も変わらないんでしょうね・・。


    ところで、本題の「アネクメネの雨」、いよいよ近づいてきました・・。
    しんろくさんも、佳境なんでしょうね。

    今回も意表を突いたタイトル・・。
    話の舞台は何処で何時の時代なんでしょう・・。
    興味は尽きないですね・・。

    2008/04/27 01:04

    >あの子にだけはいい目はさせないわよ、ってとこなんでしょうか。

    ......って、なんですか・・堂に入ってるっつーかなんつーか・・。
    やっぱ、そっちの人でしたか・・。(^0^)


    で、源氏物語。
    右大臣家にしてみれば、姉が天皇妃、妹が皇太子妃になれば二代続いて天皇家と外戚関係を築くことができます。

    源氏からみれば六の君は敵陣の姫。ふたりは、まさに平安のロミオとジュリエットだったのです。

    春の桜の宴の夜、弘徽殿の細殿での突然のラヴ・アフェア。
    その後、藤の花の宴で再会した二人の噂はあっというまに広まり、これが原因で六の君の入内の話はお流れに。

    しかし、右大臣家では体裁を保つ為、六の君を女官として宮中に出仕させます。
    源氏の父・桐壺帝が崩御したことで政権が朱雀帝のバックである右大臣側に移り、源氏を取り巻く政治的状況はますます厳しいものになっていました。
    にも関わらず、二人の逢瀬はこっそり続いていました。
    最初に夜を過ごした宮中の弘徽殿の細殿で声を潜めながら情事を重ねていたのです。

    細殿は木の戸一枚で母屋と隔てられた狭い廊下のような部屋。いちみつかるかも知れぬスリルが二人の興奮を高めていたのでしょうか?

    中々やることが大胆です。『源氏物語』の中でもかなりエロチックなシチュエーションといえます。



    つづく。。

    2008/04/22 15:52

    う~ん、なんか人間の執念って恐ろしいですね。

    比較する対象が身近にいる場合、よりその思いは強くなるんでしょうね。

    源氏の政界失脚って言うと、何か意外な感じがします。

    源氏はあくまでプレイボーイで名を馳せたという印象でしたので・・。
    そういや臣籍降下とは言え皇子だから、当然朝廷の指導者としても有力候補者だったんですね。

    親の立場からすると、あの子にだけはいい目はさせないわよ、ってとこなんでしょうか。

    2008/04/22 12:22

    おーじ>今日は強風ですね。こんな日の次の朝は必ず、湿ったアスファルトの道路にまだ若い葉が千切れて落ちていて哀れです。。

    貴方は名作は読んでないかも知れませんが、歴史物、特に中国には強いでしょう?
    それから音楽にも。。

    源氏物語の時代は手紙の交換も日数を費やしましたから、待ちわびるという行為そのものに、思いは更に募ったのでしょうね。。



    で、源氏物語。

    朧月夜こと六の君と源氏の恋は『源氏物語』の中で最もスリリングな恋といってもいいでしょう。
    この物語のバックにあるのは源氏・左大臣家VS右大臣家の権力抗争。
    源氏の政界失脚の原因ともなったふたりの危険な関係を、詳しく説明しましょうね。

    六の君は源氏とは反対勢力の右大臣家の娘。姉は皇后・弘徽殿の女御で、東宮(朱雀帝)の母親です。
    弘徽殿女御はなにかと源氏を目の仇にしていました。
    それは源氏がかつて自分を差し置き桐壺帝の寵愛を一身に集めた桐壺更衣の息子と言うところから端を発しています。

    また東宮である自分の息子よりも、容貌も学才も優れている源氏の方が周囲の注目を浴びているのも気に入りませんでした。

    更に、源氏の妻で左大臣の娘・葵の上は、当初東宮の妃の候補にあがっていました。息子の妻となる娘を源氏に先に奪われたという気持ちもあって、とにかく源氏を嫌っていたのです。

    さらに六の君は源氏に出会った時点で(出会った時に源氏に身体を奪われる)、東宮妃として入内することが決まっていました。
    東宮と六の君の結婚は今で言えば近親結婚ですが、当時は政治的戦略からこのようなことはざらでした。


    つづく。。

    2008/04/19 00:20

    ハイ、まだ読み出したところですけど・・。
    自分は先生のように余り名作と言われる作品を通って来なかったので、どれを教えて頂いても、大抵新鮮に受け入れられます。
    名作ってどれも、ちょっとハードルが高いのが難点ですけど・・。
    でも、また観劇の際の知識につながるかと思うと、自分も楽しいです。

    朝顔の姫君、なかなか慎重ですね。
    文の交換だけというのも、なんかいい感じ。
    今みたいにメアド交換して即っていうのではなく、こういうプロセス自体を優雅に楽しんだのでしょうね。

    当時の恋文、なかなかロマンチックです・・。
    自分の気持ちを伝えるのなら、今のように便利過ぎない方が、誠意が伝わっていいかも知れませんね。

    2008/04/18 17:07

    こころが届いたって事は今は、こころを読んでるのね?
    非常に素晴らしい作品ですね。
    ニンゲンの心の細かい襞の部分を丁寧に描いてる作品ですよ。。


    >折角こうして先生からわかりやすく解説していただいていることですし、もう少し基礎知識を蓄えてから、再度チャレンジしてみます・・。


    あははh--(^0^)まあ、ものは言いようですなっ。

    ではさっそく、源氏物語。

    朝顔の姫君と源氏との手紙の付き合いは、源氏17歳の時から始まって16年も続きました。
    これほど熱心に迫ってこられても、相手が究極のいい男であっても朝顔の姫君は最後までなびくことはありませんでした。
    『源氏物語』原典では声のひとつもきかせようとしなかったのです。

    この姫の存在は紫式部の筆によるものとはいえ、当時結婚に対しすでに否定的な考えがあったことを教えてくれます。

    とはいえ、朝顔の姫君は手紙のなかでは巧みに言葉を駆使して源氏の心を絶えず惑わせました。源氏もそれを知っていて手紙だけの恋を楽しんでいたのでしょう。
    ふたりの恋愛は恋の駆け引きという醍醐味だけを抽出した大人の関係だったといえます。


    ちなみに、おーじ。昔のこの時代の恋文は非常に風情がありました。

    恋文は色紙を用いるのが普通だったのよ。
    それを梅や桜、藤、もみじ、すすきなど季節の草木の結んで送ります。平安貴族社会では顔を合わせる事の出来ない男女が最初に紙の趣味や筆跡、和歌の出来栄えだけで互いの値打ちを判断したのですから、手紙がいかに大切なものだったかが、分かりますね☆

    まあ、現代でいうとメールで相手の値打ちを判断する。ってことでしょうか。(^0^)

    次回はいよいよ、朧月夜ですよ。。

    つづく。。

    2008/04/17 17:37

    なるほど・・。
    朝顔の姫君、なかなか奥ゆかしい女性だったのですね。

    それにしても、当時の風習や考え方と言うのは、何ともわかりにくいことが多いです。
    源氏物語を読んでいても、え、そんなことやってたんだ、なんてことが結構あります。

    ところで、漱石の「こころ」が届いたこともあり、読書の方の源氏、まだ全部読破した訳ではないのですが、ちょっと一休み。
    白状すると、どうもアカデミックな分野、自分弱いです・・。

    折角こうして先生からわかりやすく解説していただいていることですし、もう少し基礎知識を蓄えてから、再度チャレンジしてみます・・。

    2008/04/17 10:42


    >深窓の姫君には、源氏の魅力も通じなかったのでしょうか・・。


    いあいあ、おーじ、反対ですねん。
    魅力がなかったら、手紙のやり取りだっていたしませぬ。。



    若い盛りの源氏は結婚話まで出たこのいとこに手紙を贈り何度も求婚しましたが、朝顔の姫君は源氏に決して逢おうとしませんでした。
    その理由は、源氏の年上の愛人・六条御息所が伊勢に下向するという噂を聞いて、『私は彼女の二の舞にはなりたくない。』と言っていることからよく解ります。
    朝顔の姫君は源氏と言う男の危険性を充分に察知した、冷静で慎重な女性だったのです。

    物語の中で朝顔の姫君が選ばれた賀茂の斎院とは、京都の守護神としてあがめられる賀茂神社に奉仕する天皇の代理。
    したがって、皇族でしかも神に仕えるわけですから汚れのない未婚の女性であることが、第一条件でした。

    六条御息所の娘が選ばれた伊勢の斎宮は天皇一代限りで交代するので、朱雀帝が譲位したあとその任を解かれましたが、斎院はどうやら一代限りではなかったようです。

    朝顔の姫は父親が亡くなり、斎院を退きましたが、それでも8年間も禁欲生活を続けていました。

    このようにいつ帰って来られるか解らなかったので、皇女たちは選ばれることを歓迎しなかったようです。
    しかし、斎院になることはその皇女の名声を高めることにもなりました。

    朝顔の姫が斎院を下りてから、再び源氏との結婚話が周囲で持ち上がりますが、そのとき紫の上はもしこの話が本当ならば、自分は本妻の地位を譲らざるをえないだろうと考えます。

    それも斎院だった経歴が、朝顔の姫君に箔をつけているからです。



    つづく。。

    2008/04/15 20:45

    なるほど・・。

    大きな劇場は行った事ないので何とも言えないですが、小劇場の場合、自分はどの作品に対しても、結構好意的に考える方かも知れません。

    何と言っても汗や沫が感じられるような小さな空間で、自分達数少ない観客の為にも一生懸命演じてくれるのですから、気に入らない、と切り捨てるのではなく、少しでも良い部分があれば、そこを評価してあげたいな、と思っています。

    で、朝顔の姫君・・。
    大らかに、色んな異性関係がまかり通る中で、ずっとプラトニックと言うのも意外な感じです・・。

    特に源氏は類稀なる容貌で、どこでもモテモテだったみたいですのにね・・・。

    深窓の姫君には、源氏の魅力も通じなかったのでしょうか・・。

    2008/04/15 16:45

    おーじ>そうでしたか・・やはり、たーぼ以外は解り難かったのですね。
    ワタクシ、毎回思うのはチケット料金と芝居から頂く感動は比例しているか?ということなんです。

    劇団四季などの高額なチケット代でいい舞台を見せて貰わなかったらとーぜん不満です。勿論セットもそれなりのセットを要求します。

    小劇団の場合、チケットは1500~4500円くらいでしょうか?

    例えば、今回の「御前会議」、2000円でこのレベル、しょうがないかー。となります。
    しかし、これが4500円のチケットだったら?

    とーぜん不満です。

    一方『顔よ』です。
    4500円のチケット代でも観る価値は充分にあります。

    それじゃあ、ターボです。
    3000円のチケット代であの感動と素晴らしい空間を提供して貰える。
    あの芝居で3000円は安いと感じる。

    ではたーぼが12000円のチケット代だったら?
    ワタクシ、行きません。。

    要はその芝居にチケット代が見合ってるかどうか?ではないでしょうか?

    最低なのは、チケット代タダでも、無駄な時間を潰した。と後悔するようなレベルの芝居。これは泣きたいですわ(><)





    で、源氏物語。
    はい、おっしゃるようにニンゲンの心理描写を細かく綴った物語だと思います。
    そして文にしたためて贈る歌が美しいですね。

    今回の朝顔のお話は、まさに、長い年月をプラトニック、つまり手紙のやり取りだけで源氏の心をギュッと掴んで離さなかった魅惑的な女性のお話ですよ。。



    朝顔の姫君の父は、親王の桃園式部卿で、源氏の父・桐壺帝とは兄弟の関係。

    よって、姫と源氏は従兄弟にあたります。
    朝顔の姫君の年齢は実際「源氏物語」の中に書かれていませんが、式部卿の娘の名が始めて登場するのは、源氏が17歳のとき。
    源氏が彼女に朝顔の花と一緒に歌を贈ったことが、女房たちの噂話のなかで語られており、ここから『源氏物語』では以降式部卿の娘を朝顔の姫君と呼んでいます。

    桃園式部卿の桃園というのは地名で、貴族の中でもとりわけ由緒ある家柄だったことを表します。
    朝顔の姫君は今で言えばまさに深窓のご令嬢だったのです。


    朝顔の姫君と源氏の結婚話は、身分的にも相応しいと、源氏が左大臣の娘・葵の上と結婚するまえから、出ていました。

    しかし、父・式部卿は乗り気でも、姫にその気はなかったので、左大臣家に先を越されてしまったようです。



    つづく。。(^0^)


    2008/04/14 18:46

    先週は結構沢山観たのですが、たーぼ以外ストーリーのわかりにくい作品が多かったです。
    元気はあっても、それがイコールわかり易いとはいかない作品もありましたし・・。

    源氏の世界ですが、今と違って仕事や趣味、生活パターンが多様化している訳ではないですから、男女間のナマの感情が作品に占める割合が大きいですね。
    それこそ源氏物語って人間関係と感情の物語かと思ってしまう。
    ある意味人間らしいのかとも思いますけど・・。

    2008/04/14 15:43

    おーじ>たーぼのレビュー、楽しみにしていますからね。

    ワタクシも元気のある判り易い本は好きですよ。
    そこに感動が加味されて、欲を言うならファンタジーものですと、尚更、いいです。。


    で、源氏。
    当時は性に対しておおらかであったかも知れませんが、権力のある男性の主導の時代だったという事ですね。。
    この時代、結婚は親が決めてましたし、全く知らない相手に嫁がされてましたから。。



    紫の上に取り憑き、瀕死の状態にして苦しめた物の怪の正体は、すでになくなった六条御息所でした。
    源氏は紫の上の枕元でその姿を発見し、愕然とします。

    しかし、この物の怪の出現は、紫の上の心の内が具現化したものだったのかもしれません。源氏の前では、常に明るく振舞い、本音を吐露することのなかった紫の上。

    その心の中で鬱積した思いが、物の怪の姿を借りて源氏の前に現れ出たのだと考える事もできます。

    この紫の上のストーリーの背後で、実は源氏にとって、もう一つの悲劇が進行しています。
    それは、女三ノ宮と柏木の密通です。

    紫の上が病の為、二条院に移り源氏が六条院を留守がちにしていた間の、女三ノ宮自身も意図せぬ出来事でした。
    女三ノ宮はやがて柏木の子を身ごもります。

    源氏はこのことから、かつて自分が藤壺と犯した罪の深さを思い知り、因果は巡るということを悟ります。

    この女三ノ宮の子、薫が、『源氏物語』後半の『宇治十帖』の主役となって、物語は源氏の次世代へと移行するのであ~~る!(^0^)


    2008/04/13 09:48

    ハイ、たーぼ、今回も心に沁みる作品でした。
    詳しくはまたレビューにアップしますが、もちろん☆5つ。
    こういう劇団が、自分好きなんでしょうね。
    先日のPeek-a-Booもそうですけど、多分毎回期待を裏切らない作品を提供してくれると思います。
    自分の場合、結局そういう作品、作風が好みなんでしょうけど・・。

    わっしょいも良かったみたいですね。
    レビューを読んで、ああいう作品なら観たかったな、と思いました。

    で、源氏。
    読んでてすごく不思議に思うのは、大らかというか何と言うか、その、ほとんど何の制約もないのですね、当時は・・。
    平気で品評会みたいなこと言い合ってるし・・。
    どこへ行って何をやっても、まあ別に、みたいな・・。
    今回の解説にあった結婚の事情を読んで、なるほど、と思いました。
    当時は倫理観が随分違ったんでしょうね・・。
    いいのか悪いのか・・・。

    2008/04/13 06:36

    おーじ>やっぱ、たーぼは良かったようですね。☆5つでしょうか?
    だから、毎回満席なんでしょね。
    本日、わっしょい!観てきました。いあいあ人情物で良かったですわ。
    コーヒー牛乳が客演ででてましてん。ワタクシ、こっちを選びました!(^^;)



    で、源氏物語。

    紫の上が『紫のゆかり』だからといって、源氏が紫の上を藤壺の身代わりだと思っていたわけではありません。
    源氏は藤壺と同じように紫の上も愛しました。
    源氏物語では紫の上は明るくて聡明で、源氏の前で他の女性に対し焼きもちを妬くのがとても上手い、可愛い女性として描かれています。
    しかし、いつも元気な紫の上にも悩みがありました。

    それは源氏と正式な結婚をしていないということでした。
    当時の結婚は、男が女の元へ三晩続けて通い、露(ところ)顕(あらわ)しの儀と三日夜(みかよ)の餅を経て成立します。
    これらの費用は全部女性の実家が負担します。
    夫となる男性に多額の出費をすることで、女は世間的にも正妻の地位を得たのです。
    ところが紫の上のばあい、父親との縁が薄かったのでソコまで出来るバックグランドがなかったのです。
    ふたりの結婚はすべて源氏が執り行った内輪だけのもの。この負い目が、女三ノ宮の降嫁のあとの紫の上の立場を微妙なものにしてしまったのです。


    つづく。。

    2008/04/12 00:51

    ハイ、シアター・グリーンで「ぴんく・ドリアン」という劇団を・・。
    こりっちに登録がないのをいいことに、ハイ、のんびりしてます・・。

    で、今夜はターボを・・。
    先ほど帰って来て、例によって(教えていただいた)ポテチとチーズで今ようやく遅い夕食を・・。(考えるのが面倒ということもあって、ついついおんなじメニューが続きます)

    やっぱりターボはいいですね・・。
    またレビューをアップしますが、期待を裏切らないというのが良い劇団の指標だとすると、ターボはまさしく一級品ですね・・。
    改めてそう思わせる作品だったと思います。


    2008/04/11 23:45

    おーじ>やっぱ、慣れというのは恐ろしいもんだす。(^0^)

    ところで、昨日も観劇したのよね~(見逃さない!)

    どーしたのかなー。。レビューは。感想は。。
    酒が優先なんかなーーー?’・・)

    2008/04/11 18:02

    いえいえ、いつも沢山教えて頂いており、とても感謝しています。
    ハイ、最初の頃のことを思えば、随分セッションに慣れたように思います。

    ハイ、各帖の最初のページに必ず人物相関図が付いているのですが、まだ知らない登場人物も多いです。
    連続して読まなくてもいいと言うのは、自分のような初心者にとっては有難いです。
    そうですね、読みやすいところから、少しずつ入っていければと思います。

    2008/04/11 14:39

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