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ピラカタ・ノート
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ニットキャップシアター「
ピラカタ・ノート
」の観てきた!クチコミとコメント
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unicorn(1870)
満足度
★★★★
とてもいい作品
面白い。もう10分ほど短ければなお良い。
客を受け入れる体勢もよかった。
ネタバレBOX
枚方の創世記。そこの団地に暮らす人々を命を描く。
松下幸之助と阪急電鉄?の2大神により生み出されたとする序章からして掴まれた。古事記にも名が記されるとする枚方と神話をからませる着眼点が素晴らしい。また、役者を「語り部」と表記するとか○。
障害児の大和タケル(澤村喜一郎)が、昏睡する中、幼い頃亡くなった母に会いにいく話の恐ろしさ。生まれんとする自分をみて、「やめろ、産むな!」と叫ぶタケル。神話のおどろおどろしさと、苦しさがマッチした良い場面だった。(見る人がみたらクレーム入りそうだけど) タケル死亡後、再婚相手の子を殺してしまいそうとタケルの妹・ミコ(市川愛里)は転居を提案し、枚方との決別を決める。
孤独な少年(高原綾子)は尿神さまを祭り小便をかけることで、心の安心を得る。あることで狂いだす少年だったが、タケルを亡くしたミコと尿神さまを供養することで区切りをつける。
不妊に悩む夫婦が古代魚を飼う話とサカナ(藤田かもめ)とトレンチコート(門脇俊輔)のミックスも面白い。神話と現在の混在というか。沢村かづえ(藤田)を見殺しにした睦夫(織田圭佑)が原因で魚を殺す妙子(市川)だったが、睦夫の愛情で平穏を取り戻す。そして、サカナは川に流され自由となる。
舞台には様々な小道具があって、役者も動き回り、楽器とダンボールとか身体音で空気をつくり、照明も効果的に使われていて、ラウンド型の客席でも十分に楽しめた。
神話という大きな地点から個々人に焦点をあて、人の命という根源的なイメージを想起させる手腕が素敵。ラスト、枚方に灯る電飾が、人の命の点在にみえた。
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2012/07/22 18:32
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