明るい部屋 公演情報 背番号零「明るい部屋」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    歩み寄りというあざとさ。
    零の芝居は、相も変わらずかなり「小説」的である。
    ただ、今回に限って言えば、「芥川賞を取りに来た純文学小説」であった。
    “会話劇”というフォーマットに演出家が安心しちゃったのだろうか。不満。

    そんなこの作品を演劇たらしめたのは、片倉わき。
    その存在感は、一気に零的な空間作りに寄与しており、脱帽の一言である。
    なんと今回が初舞台とか。いやはや、飛んだモンスターが居たものだ。
    これが一番の収穫。

    つまり、“会話劇”ではない部分において素晴らしい演出だったということ。
    ……このフォーマットは零には向いていない、のかな。

    ネタバレBOX

    SF的な設定をもう少し生かせばいいのに、と思う。
    その一方で、説明しすぎたら、いつもの零的な空間になってしまいそうだ。
    とにかく、演劇をすることにこれほど苦悩するカンパニーも珍しいな、と。

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    2008/02/26 23:59

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