東京アメリカ 公演情報 範宙遊泳「東京アメリカ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    面白い
    粒々がとっても面白い。全体としては、なんとなく境界線があいまいでよくわからないところもあるが、それが範宙遊泳っぽいのかもしれない。

    気づきとしては、なるほど芝居の世界ってこうなんだ・・・。と思いつつ、どこの組織にもあるような話で、かつ自分の胸に手を当ててしまう感じもあり、刺激的だった。

    ちょっと後半、個人的には息切れをしたように思えたのが残念ではあったが、
    それはもしかすると、前半笑いすぎて自分が笑いつかれただけかもしれない。

    ネタバレBOX

    私の気のせいかもしれないが、前後半で雰囲気が変わったように思った。

    前半は演出家を中心に、指示を出すほう出されるほうの色んなパターンが軽めのシニカルさで、笑わせてくれる。
    自分のこだわりを押し付ける、曖昧な指示なのに言い切っちゃう、特定の人のために全体止める、特定の人と実は関係がある・・・

    特に、意味もなくみんなに「好き」というシーンや自分でやってしまう木星人とか大好きです。

    あと、2人の仲がばれてしまったときの周りの“しぐさ”は、なにか特定の経験から来ているのかなあ、と思うぐらいすごい演出だった。

    今回は、演出する側のほうを中心に描かれているが、演出される側をデフォルメしたものも観てみたい。(といっても作りづらいかもしれないが)

    「それぐらい役者が調べてくるものだろ」みたいなところとか、理屈をこねるとか、怒られると委縮してしまう、とかそのあたりの皮肉をもっと観たいと思った。

    相当、そういったネタが面白かったが、もっときつめにしても個人的には好き。

    後半は、夢と現実がまざったようなお話だったが、ちょっと前半に比べるとメッセージが見えにくかったように思えた。

    それにしても、演出家役の高木健さんは、存在感あるし、動きがきれまくっていたように思えて、とても楽しかった。

    0

    2012/07/11 21:56

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大