満足度★★★★
面白い。
コメディだが、ちゃんと話の山谷があって笑いの中にも難しい問題を取り入れ、観る側に訴求するものがあったのはよかった。惜しいのはナツキ(松本 桜)が非常に旨く演じていたため、他の出演者の影が薄くなっていた。後半のナツキとフユコの言い争い場面(添えrはそれでよくできていた)が突出した感じで、全体とのバランスが悪く感じた。いたずら電話の対応で、鳴っては出る、切るの繰り返しの場面で、呼び出し音と受話器をとる動作が微妙にずれたり、入り口の引き戸が突然開かなくなったりのハプニングは、それなりに見ていて楽しめた(?)が、暗転の回数は少なくてよかったが、時間が妙に長かったり、最後の場面で、結婚したナツキの薬指に指輪がないのは改善して欲しい。指輪まで気を配れば完成度はさらに高まったと思う。役者の身内である年配客が、自分の子供のことを隣の客と喋っていて妙にうるさかったのが残念。