期待度♪♪♪♪♪
自作自演の女優、その人柄を直接理解できる
これは役者が戯曲・脚本を自分で執筆し、自ら演じる一人芝居である。
この演劇を通して、自作自演の女優、その人柄を直接理解できるのである。
自作自演と云う言葉のイメージは悪いものに聞えてしまう。しかしこれは本来持っている言葉の意味通り、自ら脚本を作り、自ら演じる芝居である。
空間ゼリーのキャンディーさんこと、女優・佐藤けいこが自分の部屋を通じて、大切なものを表現する演劇である。
物語は事実やフィクション、どのようなものになるかは不詳である。しかし、僕はとても楽しみにしている。
空間ゼリーLABOでは上演後のアフタートークがある。その中で観客から質問を受け付けるコーナーがある。
作品のテーマや設定等について質問することで、佐藤けいこが持っている世界観やものさしを垣間見よう、と僕は思う。
人は外見だけではわからないことがある。文章や演技を通じて、その人がどんなことを日々考えているのかを知ることができる。
自ら演じた役者が作者。その人に直接質問できることで、直接その人柄を理解できる。僕が感じている、空間ゼリーLABOの魅力である。
ここに、佐藤けいこの本作品に対するコメントを引用する。
『散らかった部屋。浪費する女。いとしさに満ち溢れた世界。永遠に変わり続ける世界。単なる点ではありえない私。散らかってるけど気にしないで♪ このお話は、今、沢山の人やものとつながっている私の未完成で大切な一部です』