満足度★★★★★
思い出せない夢から覚めて阿房列車に飛び乗る
なんとなく別々にではなく、1日にまとめて観てみました。
そのせいか、2つの作品の面白さが引き立って、
観ながら比べて楽しめて良かったように思います・・。
内田百閒は自分も大好きな作家なんですが、
阿房列車には、作家のひょうひょうとした雰囲気が思いがけない形で描かれてるようでもあり、
また、狐にでもつままれてるような(笑
不思議な味わいの残る作品であると同時に、
同じセットを使った「思い出せない夢のいくつか」と比べて楽しめるパーツが
物語の中にたくさん組み込まれていて、
二作品に横溢する遊び心を楽しみながら観れました(笑
「ソウル市民」と「サンパウロ市民」のように、
別々の話でありながら、
微妙にゆったりと物語が
星の話などですこしずつリンクしつつ、
物語の構造が組みあがっていくようにして
姿を現してくるのを見るのは、
なかなか楽しい経験でした(笑
これからこれらの作品を観る人は、
土曜日など、同じ日に二作品を続けて観られる日程を考慮した方が
良いかもしれない、などとぼんやり感じたりもしました。