満足度★★★★
なかなかこういう作品はない。
芝居仲間が出ているので観に行ったのだけど、素直に楽しめた。
作品は、細胞やウィルスなどを研究するチームが、最終的にとある病気の治療薬を作るために試行錯誤する、その中で取り巻く人間模様が描かれている。
まず単純に内容が専門的なので、自分が知らない世界を垣間見れるというのが楽しい。
そして、俳優達もとても安定していて、テンポよく事が進むのが気持いい。
また、舞台と客席との距離が無いこともあってか一つの空間がしっかり出来上がっていると思えた。
逆に専門的用語が多い中でどんどん展開していくので、観客の中にはついて行けなくなってしまう人もいるかもしれない。
劇場HOPEは本当に観客と舞台の距離が近いため、役者に誤摩化しは効かず、無駄な動きはできない、観ているとその度量が伺える。
そんな緊張感を楽しめるのも、この劇場の良いところなのかもしれない。