満足度★★★★★
続けてほしい!また観たい!!
災害現場で活動する消防・レスキュー・救急隊員たちの日常と様々な感情を、阪神・淡路大震災を軸に、力強く描いた、非常にインパクトのある舞台でした。
この舞台を観て幾日か経ちましたが、「命を懸ける」とは、かくある事であり、そして自分自身が如何にあるべきか、と今でも考えさせられています。
被災地・神戸の消防局の協力による綿密な取材に基づいて描かれ、実物の消防・レスキューの装備を扱いながら繰り広げられるドラマは、うわべだけの演出ではない、「命を懸ける」勢いで体当たりで表現した演技でありました。
もう一点評価したいのは、エキストラの方々の活躍です。
震災を知らない世代と思われる子供さん達も含めて、ハードな演技をしっかりと演じていた姿には、感じ入りました。
大阪公演では、特に震災発生直後の模様を描いたシーンでは、会場中が、涙や嗚咽を堪えきれない雰囲気に包まれていました。
誰かの命を救うために命を懸けて闘う人々がいることを、演劇という方法で精一杯に表現する人々が、ここにいます。
阪神・淡路大震災を風化させないためにも、防災の啓発のためにも、そして何より「命」のことを訴えためにも、ずっと続けてほしいし、何度でも観たい舞台です。