満足度★★★★
"PEOPLE PURPLE"は二回目の観劇
レスキュー活動の最前線での、うっとおしいくらい"熱い"男達の物語。実際のレスキューでは違うのでしょうけれど、怒号が飛び交う現場の雰囲気が印象的でした。
お話は、阪神大震災を絡めた救急活動での群像劇的なお話で、各人のエピソードが細かに描写されていてその人物像が面白かったです。中でも中心テーマでもある、新人とベテラン隊員との上下関係とでも言う、実際の現場でもありえそうな命のせめぎ合いが見所でしょう。話の流れとしてはシンプルで子供でも分かり易いでしょうし、勿論大人が観てもその人間関係や情熱と実情の空回り加減に涙する人も多かった様です(私は別としても、会場中から鼻をすすると言うか嗚咽の漏れる声が聞こえてました)。
難点を言うと、上演時間の半分くらいが救出シーンなので、実際にも使用されていると言っていた装備(15kg?)やマスクを含めて身に着けてしまうので、役者さんの顔が見えなくなり、冒頭でしっかりと"声"や人間関係を把握しておかないと、観ているこちらが"遭難"してしまいそうです。