火山島/太鼓 公演情報 劇団演奏舞台「火山島/太鼓」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    そういうことが
    戦中戦後の寂寥感溢れる実態が見えてきます。

    ネタバレBOX

    『火山島』 ミサイルが設置され演習場ともなる予定の火山島に住む三組の家族を通して、戦中戦後の様子が垣間見られる話。

    風車守は幸せだった妻との暮らしを懐かしみ、演習の妨げになるという理由で発電用風車が取り壊されることを嘆く…、中華料理屋の夫は、役人や工事関係者などが来島して儲かっていることを喜んでいるが、妻は満州で生き延びるため、仲間を守るために、泣き止まない赤ちゃんを沼に浸けたことを思い出しては悔やむ…、祖母と少女は、台風の発生で漁船が沈没したニュースを聴き、小船で遠洋に出掛けた、出掛けざるを得ない少女の父の無事を願う…、悲喜こもごもの話が喜怒哀楽をあまり表に出さない手法で淡々と進行していきました。

    大きめの声で喉の奥から搾り出すような発声法は特徴で、慣れてもきましたが、ソロバンはじいて喜ぶときくらいは普通に喜んでもいいのではとも思いました。

    『太鼓』 少年兵とベテラン兵の話。初めて最前線で偵察に出た少年兵は恐怖と疲れから仮眠中に父の夢を見て太鼓の音を感じる。敵がこちらに向かって来ることを知ったベテラン兵は少年兵に照明弾を上げさせるが、その間に自分は逃げてしまい、標的となった少年兵は死亡する。

    なぜベテランなのかというと、それは死なないからという殺伐とした話でした。

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    2012/03/18 07:24

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