サド侯爵夫人 公演情報 世田谷パブリックシアター「サド侯爵夫人」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    ブラボーな舞台
    実際「ブラボー」と声かけた人はいなかったけど、なんとなく声に出てしまうような6人の女優さん達でした。
    特に大きな動きや目立つセットはない、あんまり見た事ないけど能舞台を観てきたような感じ。そういう演出なのかな。
    格調高く華美で嘆美な台詞劇。でも不気味な怖さも感じた舞台。
    出演者の衣装が黒基調で、和洋折衷といった感じ。
    麻美さんの乗馬服ぽい衣装カッコ良かった。
    白石さんのスターウォーズに出てきそうな衣装もまた似合ってて凄かった。

    ネタバレBOX

    女同士の生々しいやり取りの数々。姉妹との口喧嘩、親子で口喧嘩。
    しかし三島文学、そこはかとない美しい言葉遣い。
    毎回サド公爵本人は出て来ないけど、演出の野村萬斎氏が今回のサド公爵かもと、イメージ。

    円形状になった箇所でテーブルと椅子が2〜3脚あるのみ。象徴となるシャンデリアを操作する町田さんカワイイ。
    白石さんと麻美さん、相変わらず素晴らしいが「個」の力が大きすぎて見えたが、それぞれの品位、高貴、風格、色気、ふてぶてしくもしぶとさのある存在感は見応えあり。
    神野さんの聖女から修道女に変化するが優美さがあって素敵。
    姉を出し抜いて他国へ行く妹の若さが美波さんに合っていた。
    虫も殺さぬようなかわいい顔した蒼井/ルネなのに、二幕終わりの独り語台詞の後の表情がまたおっかなくも良かった。全般に凄みが加わればもっと迫力あるように思えた。

    サド侯爵が釈放されてルネ宅へ訪問した際、「二度とお目にかかる事はないでしょうよ」と突き放す一言は彼に対しての侮蔑?

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    2012/03/16 02:57

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