期待度♪♪♪♪
最後の王女
福岡市民劇場に寄せられた平幹二郎さんのコメント。
「愛着を持って三十四年間演じ続けてきた役に別れを告げる“時”が来ました。ずっと私の中に棲み続けてきた『メディア』が、今度は皆さんの心の中に生き続けてくれますよう願っています。福岡市民劇場五○周年おめでとうございます。 平幹二郎」
34年前の初演の『メディア』には、もちろん度肝を抜かれた。辻村ジュサブローデザインの妖麗とでも言うべき斬新な衣装は、これが演劇の極北かもしれないと心胆を寒からしめるものがあった。
あまりにもその時の印象が強烈だったので、後の『メディア』は、平さん以外の作品も含めて、一本も観ていない。
しかし、これが最後である。見逃すわけにはいかないではないか。