約束 ーNever forgetー
「約束を守る」ことがキーになれていたのか?
という話を観劇後の料理屋で友人と話したが、結果はNOであった。
ギリシャ悲劇、シェークスピア、能、あたりは、公言しない方が教養らしくなる。
屏風のカキツバタを観て、もしかして伊勢物語かな?、て思えるような具合。
伊勢物語らしい、ということが分かったところで、それがどのように作品に機能するか、という問題が次に来る。
屏風の置かれる場所、パトロン、年代、現代の持ち主、自分が観た季節と場所、それらを加味して解釈が始まる。
神話なるものは多々あって、日本で知名度の低いものを使う場合は上記の解釈手順が成り立たない可能性が高い。この場合は公言して知っておいて貰う必要があるだろう。しかし果たして、それはエレガントな行為なのか。
それでもその神話を使う場合、作者の強い意志や理由が作品に求められるのではないか?
津波は使わなくて良いだろう。はじめから、「忘れないで」というメッセージに最終的につなげるための話だったのか疑問が残った。
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個人的な趣味が合ったので、次もこの劇団の作品を観に行きたい。