十二夜 公演情報 劇団AUN「十二夜」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    男装の麗人が復活
    Aチーム・Bチームのダブルキャスト構成。Bチーム観劇。
    出演者の安寿ミラさんがメイクとダンス指導(!?)に関わっている所以か、所作やメイクが多少宝塚風味もあり。出演者全員それが嵌ってて却って好印象に。
    シェイクスピアの戯曲なので内容については皆さんご存知でしょうが、初見の人でも楽しめると思います。
    それにしても、どこの公演でも座長兼演出家は大抵踊りますなぁw。
    踊りにキレがありましたw。
    駄洒落や言葉の掛け合い、音楽と笑いが上手く絡み合いとても楽しめ、多少の面白脱線もあるけど戯曲を丁寧に演じて、休憩込みの三時間近くの長丁場でしたが時間が経つのがあっという間でした。

    たまたまチケット取った日がトークショー付きの日でしたが、そちらのお話も面白かったです。

    ネタバレBOX

    今作に限り、狂言回し的な男になるのかと思わせて、やっぱり他人を陥れようと画策する横田さんのサー・トービーが腹黒で渋+悪くて良い。
    ハンサム?で男前なんだけど残念な馬鹿のサー・アンドルー谷田さん、ほんとにそれっぽい顔つきでそれだけ見ていても笑える。
    次第に壊れていく悲壮なのにユーモア一杯の吉田さんのマルヴォーリオ。
    真っ直ぐで美しい男装の麗人のヴァイオラ安寿さん、振る舞いが流石宝塚!へっぴり腰の決闘シーンもお見事なまでに笑わせる。女性に戻る場面はキュートで可愛らしさあり。
    大塚さんのアントーニオのジーンズで立ってる姿の良さにホレボレ、もちろんお声も素敵でしたが!
    でもって、シェイクスピア舞台経験者の役者さん達の台詞使いの滑らかな事!異世界話でやや強引な幕引きにも、それがシェイクスピアだからで許されてしまうお伽話ですからねw。十二分に楽しめました。

    トークショー出演者は、大塚さん・吉田さん・安寿さん・横田さん
    すっごい砕けたトークで聞いてて楽しかったです。以下雑な覚え書き。

    出演者のメイクは宝塚風だったらしい。安寿さん曰く「(楽屋が)化物小屋」アイシャドーが濃かったりツケマしたりで。大塚さんはつけまつげ初体験、しかも老眼がきているから苦労しているらしい。目の前に虫が飛んでるみたいとも。そんな大塚さんは安寿さんに「姫、おはよう」と言ったりする。その声聞いてうっとりするそうな。言われてみてぇぇ!
    吉田さんがツケマしなのは「マルヴォーリオはしないでしょ」の一言、それに対し大塚さんも「船長だってしないでしょ」で一蹴。今後どうするんでしょうか‥w。
    劇中、小姓達やサー組が踊ったりするシーンは安寿さんの振付け。横田さんが安寿さんに「あれはなんていうダンス?」と聞いたら「お遊戯!」と言われたそう。「(指導は)ノーギャラですw」稽古の成り行きで振付けとかやる羽目になったらしい。
    座長が一人踊る箇所は、誰もわからないだろうがマイケルを意識している(しっかりわかりますw)
    稽古中、安寿さん演じるヴァイオラが男の仕草で舞台捌ける所なんか、まんま宝塚でその場にいた人達から「やっぱほんまもんは違う!(って感じの発言、ちゃんとは聞き逃した)」と驚愕したらしい。そんなやり取りを繰り広げた出演者のおじさま達が可愛かったw。
    吉田さんはまんまと宝塚に嵌ったらしいです。出来れば、あの羽つけて登場したい、(安寿さんに)持ってきてくれない?と無茶ブリとかしたり。
    話の流れで宝塚版十二夜の件になり。既に上演済みだそうです。

    質問形式に移ると「大塚さんのツイッター見ました」さん達が殆どでした。流石4日でフォロワー10万人の男。横田さんから「選挙出たら当選しますよね」と言われ「ん〜、猿岩石のなんとかさんは80万人位いるんだよね〜」と返してました。
    ・メインセットに「厠」表示の小部屋があり、中は和式便器設置、バックは大海原。バックと便器そのままでそこが飲み部屋になったり、拷問部屋になったりとシーン事に見事に芝居だけ進めていく演出法だったがそれについて。
    →公衆トイレのある公園で人々が集まり芝居が始まる〜。わからないなら仕方がないけど、虚構の世界、現実ではない世界を楽しんで欲しい。と言うようなニュアンスの発言でした。
    ・劇中セバスチャンが道化やサー達と一斗缶使って応酬しあうドリフみたいなコミカルシーン有り。見ていて痛そうだったがそのうち本気になったりしない?
    →Bキャストは、もともとお煎餅の缶の蓋を使ってやっていたが、この日に限って一斗缶本体にしてみたが、やっぱり見ていてると(観客が)引いてくるのがわかったので次回からは変更すると発言。
    ちなみにAキャストはスリッパ使用。
    ・使用した音楽について
    →シェクスピアの詩をそのまま使用、楽曲は笠松さん。歌唱指導は横田さん(・・?だったと思う、この部分自信なし)
    一部、加藤和彦さんの「ぼくのそばにおいでよ」が使われているが吉田さんが好きな曲なのだそう。
    ・双子を一人二役にしなかったのは元々が(シェイクスピアの戯曲が)そうだったから。双子役を一人でやりきる上演作品もあるが(注:ここ某演出家さん達の批判ではありませんよ!)最後の場面で(顔を合わせる事になるので)代役立ててやる方法もあるけど、あえて原作通りにした。劇中あまりの違いに爆笑した観客がいて、その方に「そんなに似てませでしたか?」と安寿さん逆質問したりして。ちなみに稽古段階ではかなり顔の造作は似ていた模様、らしいです。
    私は心の目で見ていたので似ていましたよw!

    以上、長いけど、ざっとした覚え書きです。お粗末さまでした。
    観劇後、数時間経過しての記述なので文が朧げになってます。
    1/14 一部修正。

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    2012/01/13 12:18

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