満足度★★★★
女優陣競演の視点では満足
チケットにまで、出演者名の最後に、(五十音順)と断り書きされていて、笑えました。
昔、演劇界の事情に詳しい家庭で育ったせいで、このキャスト順で、揉めて、降板した女優さんをたくさん知っています。
そんな周囲が気を遣う程の豪華配役陣で、さぞかし、まとまりのない舞台になるのかと想像していましたが、各人、なかなか適材適所で、熱演されて、あくまでも、物見高い観客目線で言えば、堪能できる舞台だったと思います。
若い女優さんお二人も、物怖じする様子もなく、ベテラン勢と互角に渡り合っていました。
荻野目さんは、コメデイタッチの演技も秀逸で、彼女の出演が、良いスパイスの役目を果していたと思います。
牧瀬さんは、若い頃は、清純派の役柄が多く、私は、彼女の任には合わない気がしていましたが、今回のふてぶてしい家政婦役は、はまり役でした。
戸田さんの演技が、やはり最高!ただ彼女が台詞を言うだけで、何だか嬉しくなってしまいました。
大地さんも、相変わらず、綺麗で、存在感があり、いつもの独特の言い回しが緩和されていて、安堵しました。
何と言っても、大地さんと戸田さんが姉妹で、その母親が加賀さんなんて芝居、そう滅多に観られそうにないので、それだけでも、観劇甲斐があったというものです。
ただ、最後の謎解きをする女優さんが、あまりにもアッケラカンと説明するので、この台詞にもう少し情感が籠められた方が、エンディングの出来事が、もっと衝撃的に感じられたのではないかと思いました。
2011/12/27 16:57
2011/12/25 16:11
2011/12/25 01:41
2011/12/24 15:00
2011/12/24 04:56
>古畑の頃と同時期なら、加藤さんは、母親役だったわけでしょうね。
はい、加藤さんは母親役で、キャスティングでポスターも刷られたあとでした。
初演当時は今回より年齢層が高く、そうそうたる有名女優競演が売り物でしたから、きっと長女役
の大女優のかたとどちらを主に押し出すかで、演出の関係から何かあったのでは?と勘繰ってしまいましたが、こういうことがあったので、加藤さんの本作ご出演はたぶん、今後もないでしょうから、幻に終わってしまったのはとても残念です。
私は、好きな映画の舞台版はほとんど観ないようにしてるのですが、今回は惹かれるものがありました。