たゆたう曾祖父 公演情報 さるしげろっく「たゆたう曾祖父」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    人間味溢れた公演
    セットが素晴らしい。どっしりとした趣のある民宿のセットだ。
    祖父の一周忌の為に三姉妹が、老舗の民宿「松浪荘」に集ったさまを描く。三女の多恵(作家)を主軸に大正時代の情景を絡みながらの舞台だった。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    裏日記はこちら→http://ameblo.jp/misa--misaki/


    序盤、老齢の腎茂エイジが登場するが、これが実に素敵だ。エイジもこんな風な老人になるのだろうな・・と想像できて楽しかった。また、「松浪荘」のアルバイトの金谷(中村まゆみ)のキャラクターが毎度のごとく、ウザ過ぎるほどで、完全に中村はピエロ化していた。苦笑!

    多恵は自分の作品を描く上でルーツを探るべく、見知らぬ曾祖父に想いを馳せる。その物語は作品の中の大正時代の松浪荘だ。曾祖母の恋愛と曾祖父の関係を現代と交差させながら三姉妹の今後の行く末も描いていた。長女、次女、三女の性格設定が絶妙で、次女の夫は、いろんな意味で理想的な夫ではなかろうか?

    また画家の湯浅の「みんな好き」な女好きキャラクターの立ち上がりも絶妙で、バカバカしいけれど楽しい。一方でちょい役で登場した人気作家の北原(大竹浩平)がものすっごいインパクトで、観客を喰っていた。正直言ってもっと見ていたかったキャストだったが、ほんのちょっとの登場だったので残念だった。ものすっごいオーラ!ケンシロウもびっくりのオラオラオラオラ・・・の百裂拳オーラ!笑

    終盤の描写と導入音楽が素晴らしい。温度のある人情味溢れた舞台だった。

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    2011/12/10 19:13

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