DREAM FOREVER 公演情報 梅田芸術劇場「DREAM FOREVER」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    宝塚の良さを集約
    宝塚には偏見のある人もいると思うが、銀幕やテレビ、舞台に多くの逸材を輩出し続けている女優の宝庫でもあり、私は観客として誇りを持っている。

    暗転なしのノンストップ・レビュー「モン・パリ」の大成功が今日の日本のミュージカルの礎になったことは、演劇史上にも明らかである。

    来る100周年へ向け、OGたちが宝塚レビューの全国ツアーを開始した。

    今回作・演出を担当した酒井澄夫さんは宝塚歌劇団のショー作家の第一人者であり、歌劇団で私がもっとも好きなかただ。

    酒井さんのショーの魅力をひとことで表現すると「夢の宝石箱」。

    シャンソンの名曲から始まり、宝塚の数々の名舞台の主題歌がふんだんにちりばめられていて、オーソドックスで夢のようなショーだった。

    OGのみなさんにはちょっと新しい発見もあった。

    いろいろと失望することの多い時期に観たせいか、本当に元気をもらえ、涙を流し、ともに歌い、すっきりした。

    自身の宝塚への愛を再認識できたのが収穫。

    ネタバレBOX

    今回は優しさと力強さと舞台への愛にあふれたショーだった。

    鳳蘭のステージには迫力があった。サヨナラ公演だった「セ・シャルマン」のサロメのダンスの足さばきの見事なこと。彼女の年齢でこの激しいダンスを踊りぬくことは驚嘆する。
    第1部のシャンソン「三文役者」や「歌い続けて」は彼女の人生そのものを歌いきって感動した。
    途中で歌詞につかえ、「もう一度頭からやり直させてください」というハプニングがあり、現役の頃もそれをやったと苦笑。そのときの楽団指揮者の怒りのタクトを再現して場内爆笑。

    2番手役を務める麻路さきは20そこそこのころから観てるが、若々しさが変わらない。
    彼女は耳に障害があるため、歌にはハンデがあったが、よほどレッスンを積んだのか、現役当時とは比べ物にならないほど歌唱力が増していた。
    「サロメ」のナレーションの演技力も素晴らしかった。菊田一夫の名作「ダル・レークの恋」の一場面をトップコンビだった星奈優里と演じたが、王子様ぶりは健在で哀しい台詞が胸に突き刺さるようだった。

    鳳のトップお披露目の「セ・マニフィーク」や麻路の下級生時代の「ディガ・ディガ・ドゥ」に、現役当時を懐かしんだ。

    3番手役の大和悠河のカッコよさも現役当時と変わらない。

    アフタートークで、鳳が大和の退団第一作で共演した時、あまりに女らしいので、男役なんて想像できなかったそうだが、今回の稽古場で
    「やっぱり、男役!みんなもさっき観たでしょ? これもんでキザるし、人気あったのがわかるわ」と笑っていた。

    花組で歌唱力がぬきんでていた初風緑、風花舞と星奈の同期生コンビの定評あるダンスシーンなど、見どころ、聴きどころ満載。

    なかなか宝塚歌劇を観る機会のない地方を回り、必ずや本家の魅力を伝えるきっかけになると思う。


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    2011/11/22 22:30

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