アラカン! 公演情報 劇団テアトル・エコー「アラカン!」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    客観的な視点で楽しめるコメディ
    脚本が面白く、登場人物一人一人がよく描かれていて、とても楽しめる内容だった。

    いわゆるバックステージもので、それが中高年の養成所を舞台にしているところが興味深い。

    シェイクスピアの「オセロー」を先入観なしに素直に客観的にみつめる視点も生かされていて、秀逸なコメディ。

    最初、休憩込み2時間30分と聞いて、観劇前は長すぎるのではと思ったが、まったく飽きさせない。

    人情味も入れながら、湿っぽさがない幕切れにも好感が持てた。

    唐沢伊万里さんの次回作にも期待したい。

    ネタバレBOX

    俳優陣はそろって好演されているが、演出家・片瀬の後藤敦と看板女優・八神の南風佳子が特に印象に残った。

    片瀬は登場したときは厳格な劇団生え抜きといった趣だが、アマチュアに辛抱強く合わせていくところがとてもよく、捨て台詞の間が巧く、効いている。

    南風の八神は劇団の看板女優らしい華と貫禄があり、イアーゴーの男役の颯爽とした風姿が素敵だ。

    ただ一点、私が観た回は演出助手里村を諭す場面で「月島さん!」と言ってしまったのが残念。

    里村役の沖田愛も目立ちすぎてはいけない役だが、控えめでも役の性根をしっかり表現しているのは若手ながらさすがだと思った。

    ミュージカル好きの元銀行員向井(小宮和枝)がいちいち踊りながら演技して、足がつってしまうところは思わず笑い転げてしまった。

    だが、彼らの「オセロー」は終盤はミュージカル仕立てになっているのがご愛嬌。

    「確かに、最近のミュージカルは、必ずこういう歌が入るなー」とか思って観ていた。

    要所要所に入る創設者・広川役の納谷悟朗の独白ナレーションを聞きなが

    ら、テレビ草創期、洋画の声優として活躍されていたかただけに、その声に歳月を感じた。

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    2011/11/17 16:47

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  • あい様

    コメント有難うございました。

    唐沢さんはなかなか有望な作家さんだと思いました。次回作を拝見したいと思います。

    2011/11/21 02:41

    KAE様

    私も、テアトル・エコーのお芝居は興味を持ちながらいつも見逃していたのですが、今回は思い切って観に行ってよかったです。

    エコー劇場は、観づらいので最初、苦手で何度か行くうちにようやく慣れてきました。

    私は、中高年になってから芝居やってみたいなんて考えたこともない人間なので、登場人物にリアリティーがあり、楽しく見守りました。

    KAEさんのように演劇経験者のかたはまた違った共感をもたれるかもしれませんね。

    2011/11/21 02:29

    なるほど、そういうのってありますよね>KAEさん。
    感覚的なものって、自分ではどーすることもできもないんだよね…。

    でも芝居やってるあいだは劇場もほかのお客さんも見えないから大丈夫ですよ。ふふ。
    私も苦手な劇団さんあるんですが、それで苦手を克服(?)しました。

    2011/11/20 11:46

    ご来場ありがとうございました!
    是非またエコーのお芝居をみにきてください!


    KAEさん、まだまだやってますので、よかったらみにきてくださいね(^ ^)

    2011/11/18 10:51

    きゃる様

    ご覧になったんですね。

    私も、この芝居、興味を持ったのですが、ここの劇場があまり好きでないのと、観客層が好みでないのと、どうも昔から、エコーには毛嫌いされている自覚があり、作品とは無関係な部分で、二の足を踏み、やめてしまいました。

    楽しい作品だったようで、ちょっとだけ見逃したことを後悔しています。

    2011/11/17 18:29

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