不文律 公演情報 643ノゲッツー「不文律」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    無題182
    硬質で、鋭角的で、冷えびえして。帚木さんの「閉鎖病棟」(未読、粗筋だけ)「エンブリヨ」「臓器農場」(既読)などから暖かみを排したような味わい。攻め手(男3人)と受け手との関係がなかなか明らかにならず悶々しつつ、目の前の展開に集中。

    ネタバレBOX

    初っ端から乱闘か…と思うほど激しく、これが芝居中現れる。男はチンピラかと思ったけどそうでもないらしい…何かの施設かなと気がつくまで時間を要す。アル中?SEX依存症?ドラッグ?様々な症状がみてとれるようになってきても、異様感と疑問符は消えません。

    何枚もベールが掛っていて、ことの真相が何なのか見えそうで、でも最後のピースがちゃんとはまりません。

    クローン、リハビリ施設、多様な症状などが(私の中で)一致しないまま終演。無機質で機械的なセリフや、2体のロボットのような看護士(?)、クスリに頼らない治療、表と裏、医学の発展と無軌道な実験、善意のなかの欺𥈞、お話そのものは腹落ちしないんだけど、演技、演出とも前々作(前作は日程があわなかった)の印象とは大違い。

    舞台後方、薄いスクリーンで仕切り、照明を上手く使った演出…部屋の外、独房?気がつかないうちに役者が立っていて、照明が切り替わると不気味な像が浮かび上がる。

    それにしてもなぜクローンなんでしょう、今はips細胞じゃないかな…そこがよくわからない、映画の「アイランド(2005年)」とかならわかるけど。

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    2011/11/04 21:59

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