バナ学バトル★☆熱血スポ魂秋の大運動会!!!!! 公演情報 バナナ学園純情乙女組「バナ学バトル★☆熱血スポ魂秋の大運動会!!!!!」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    筋力がついたみたい
    初日、ソワレを拝見。

    これまでのバナナ学園と比べても、
    演じ手たちそれぞれに筋力がついた感じ。

    きちんと身体で動けているというか、
    小手先だけの動きではない
    筋肉でつくった切れのようなものがあって
    単に集団が醸し出すカオスだけではない、
    ごまかしのない表現の強さのようなものを
    舞台いっぱいに感じることができました。

    ネタバレBOX

    早めに入場できたのですが、
    さすがに1列目に座る勇気はなく
    2列目の通路側へ。
    でも、その席でも
    油断がならないくらいにいろいろなものがやってきて
    ほんと、がっつり楽しい舞台でありました。                            

    バナナ学園の劇団員については
    あちらこちらの客演などを観て、
    パフォーマーとしての側面ばかりではなく
    ひとりひとりの舞台俳優としての秀逸さを知っているし、
    客演陣にしてもそれはおなじことで、
    他の舞台での印象が強く残っている
    役者さんも多く出演されているのですが、
    でも、昔、この集団を観た時に感じた
    彼らが、役者の部活というか、
    お遊びでやっているという感じは
    もはやまったくなく、
    バナナ学園というメソッドのために
    別の筋肉が鍛え磨きあげられているように思えて・。
    今回はその蓄積が、
    舞台上のパフォーマンスの力を、
    もう一段踏み上がらせた感じがする

    以前の公演と比べても、
    個々のパフォーマーたちの動きに、
    もたつきや無駄がなくなり
    その分舞台上で観客に見せる動きに
    凄味が増した印象。
    ひとつの所作から次の動作へ移る時の緩慢さがなくなり
    筋肉が支えるような動きの切れがあるから
    よしんばカオスが作られていても
    そこに掴みどころのない膨らみだけではなく
    恣意的な表現の力を感じることができるようになった・・・。
    衣裳や道具立て、個々の刹那の表現もくっきりとして決まる。
    それは、通路などでのパフォーマンス(?)にも言えることで、
    シーンごとに舞台にリンクして、
    投げっぱや空振りにならず
    一つずつの表現(?)がなされていたように思えて。
    まあ、従前の王子小劇場でのように
    オールスタンディングの観客側を丸ごとかき回すような荒技は
    劇場の構造上難しかったのかもしれませんが、
    それでも、この集団ならではのパワーが生み出す
    溢れだすような感情や高揚、
    さらには混沌や、そこから昇華したペーソスまでを
    腰を据えてしっかりと受け取ることができた。

    さらには、舞台の外側のこと、
    たとえば、スタッフワークなどの洗練もあって
    作り手が留まらずに「バナナ学園」を
    進化させていることを感じる公演でもありました。

    しかも、彼らの筋力、
    公演中にさらに鍛えられていくような予感もあって。
    できれば終盤にもう一度観たいのですが・・・。
    時間が取れるか・・・。

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    2011/10/27 05:44

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