おねしょ沼の終わらない温かさについて 公演情報 鳥公園「おねしょ沼の終わらない温かさについて」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    社会からはぐれた女達
    難民をテーマにしているとのことでしたが、政治的な意味ではなく精神的な意味での難民を描いていて、具体的な設定がなく、物語としてもクライマックスのない、不思議な質感の作品でした。

    下手部分が三角形に背丈程の高くなっていて、上手には沼を表すビニールプールが設置された舞台で、都会から逃げ出して沼のほとりに住む女達の恋愛、セックス、結婚、出産などについての会話が綴られ、朗らかな雰囲気の中に閉塞感が感じられました。

    表現されている内容はシリアスな様にも感じられたのですが、コントみたいな場面や、児童劇みたい場面など、敢えておちゃらけた雰囲気にしているシーンが多く、どう解釈するべきか戸惑い、独特な世界観に入り込めませんでした。こういうタイプの作品だと分かる人だけが分かるネタを入れてスノッブな感じになりがちですが、そういう感じでもなく、先鋭的な現代演劇のモードを参照しつつオリジナルな言葉、演出で作品を作ろうとする作・演出家の姿勢が興味深かったのですが、いまいち伝わってくるものがありませんでした。

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    2011/10/24 09:51

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