百鬼夜行 公演情報 劇団 M'sカンパニー「百鬼夜行」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    完成されている芝居
    再演ということもあるのでしょうか、初日だというのに完成されていて安心して物語の中に入り込めました。(科白のトチリらしいのは一点だけありましたね。ほとんど気になりませんでした)
    物語がしっかりしている上、間に挿入されるダンスも見ごたえがありました。ただ、中には技術的に「その動き難しいよね?身体固いよね?」というような方もいらしたので、みんなに同じ振り付けというのは無理があったかもしれません。(V字バランス的なヤツ)

    声優で存じ上げていた大塚明夫さんが出られるというので興味を持ったのですが、ナマで見る大塚明夫さんは、ダンディで優しそうで、背がとても高く、こんな素敵な人なんだとあらためてファンになった次第です。ただ、お声がとてもいいのに比べるとお芝居はやや固かった気がしました。やはり長い間「声」で芝居をされているのだなと感じました。
    とはいえ、皆さん上手で安定していました。中でもゆき役の小山玲奈さんと吉田役の男の人(飯田さん?)がとてもよかったです。前世と現世の二役が、はっきりと演じ分けられていました。

    ネタバレBOX

    途中で、百年の時の流れを表わすファッションショー的な場面がありましたが、まさかナイトフィーバー的なダンスやタケノコ族を観られるとは思わず、シリアスな場面なのに笑ってしまいました。
    あの場面で、何人かの女の子が、何かをすくい取る動きをしたのですが、その意味がわかりませんでした。掬おうとしたものは「時」ですかね?

    お節役の二宮さんは、登場したときは往年の朝丘雪路似のオトナの美女だと思いましたが、段々と可愛い声になっていって、最後は少女のようになって、そのギャップが不思議でした。
    遊女役の女優さんたち、みんな魅力的でした。三味線の音に合わせて踊るところは、辛い稼業の中でもほのぼのと楽しげな場面として心に残りました。

    素敵なお芝居をありがとうございました。

    0

    2011/10/20 18:58

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大