riverbed sleepless summer 公演情報 白米少女「riverbed sleepless summer」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    趣向は面白いが、少々冗長
    舞台(と言ってもフラットな空間だが)の左手には、
    浅い釣堀のように水が張ってあって、水がちょろちょろと流れている。
    一方、右側には、乱雑な室内があって、空き缶も転がっている中、
    小さなテーブルとソファ、それに冷蔵庫などが備えられている。

    さて、この芝居は、不仲で、長らく会っていない姉を訪ねてきた妹の物語。

    ネタバレBOX

    しかし、姉の住んでいた地で、姉の恋人は事故死を遂げ、
    自分だけ生き残ったことを悲しく思う姉は、
    友人の研究者に依頼して、自分も死を選ぶ。
    この研究者も、元々は名発明をいくつも生み出した、
    その筋では知られた人だったのだが、
    なぜかこの世のしがらみを疎ましく思い、この地に来ていたのだった。

    もちろん、話はこれほど単純ではなく、彼らの周囲の登場人物も含め、
    辛い体験や人生観などが語られ、場合によっては衝突していく。

    むしろ、正直申して、話は冗長で、彼らの話が、
    姉の生きていた頃と、妹が訪ねてきた頃とが交錯して進行していくのだが、
    話の整理がよくないのか、少々分かりにくい。

    例えば、なぜ死ぬのか? なぜ死ぬのを手助けするのか?
    理屈では説明されていても、心の中にフッと落ちてこない…。

    この辺を、もっと分かりやすく、また良い意味でコンパクトにできると、
    劇全体が締まってくると思うのだが。

    また、場面転換時には、映像が流れるのだが、
    (いつも言っていることながら)あまり画像が良くない。

    それから、この映像が流れるときに、
    ヴァイオリンとギターの生演奏が入る。
    生演奏自体は贅沢なのだが、役者が登場している時には彼らは演奏せず、
    なんかもったいない印象。

    曲自体は、ポピュラー系で、ヴァイオリンの技術はしっかりしているが、
    ただ、ヴァイオリン独特の、音色の変化の美しさや、
    メロディーを美しく歌い上げるような表現は聴かれなかった。

    ところで、ヴァイオリニスト(島村絢沙さん)は大変な美人で、
    また、演奏時は立って演奏するのだが、(この日は?)ショートパンツ姿で
    脚も長く、スタイルも抜群!

    それで、この方をちょっと調べてみたら、今は桐朋音大在学中の
    学生さんで、高校時代にはCMに出るなど(中村アヤサの名で)、
    女優のような活動もされていたとのこと……なるほど。
    クラシックとポピュラーの両面で活躍されているようです…。

    一方、ギタリスト(エンドウシンヤ)は男性で、
    こちらもシルクハットをかぶっていらっしゃり、
    しゃれたスタイルなのだが、スポットライトもヴァイオリニストにだけ
    よく当たっていて、しかも彼は座って下を向きながらの演奏なので、
    お顔も良く見えないし影が薄い…それから演奏面でも和音伴奏専科みたい。

    まあ、オジサン観客としては、美人奏者だけ拝めれば、
    それでも良いとも言えますが(笑)、それでも、
    ちょっとギタリストさんが気の毒にも思えたり…。

    結局、色々の趣向は良いのだが、ちょっと長すぎたかな? という印象。

    それから、他の方もすでに指摘されているが、
    空席がかなり多いにもかかわらず、
    「端から詰めてお座り下さい」という案内を私もされた。
    劇団関係者はここを読まれていないのかもしれないが、
    それなりに席が埋まってくる場合にはともかく、
    空席が目立つような場合には、
    違う対応をされてもよろしいのではないだろうか?

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    2011/09/18 17:31

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