明烏 -Akegarasu- 公演情報 ブラボーカンパニー「明烏 -Akegarasu-」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    マジでバカバカしい。笑
    キャストによってはセリフはカミまくるは、忘れるは、間合いのとり方がなってないはで、練習不足を自ら暴露しちゃったような舞台だったけれど、それよりも何よりも、ソレって仕方がないよな~・・とか許せちゃうくらいの面白さ。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX


    上地春奈のアドリブなんだかセリフなんだか、よく解らない早口しゃべりは普段、耳慣れていないせいかついていくのが精一杯なワタクシ。個人的には、あの漫才的なしゃべりは観客からの笑いを取ろうと必死なあまり、やりすぎた感があり、何者かに憑依されたような、魂を乗っ取られた感覚さえするような一人コントは好きではなかったが、ジンの父親ゴロー役の佐藤正和の演技が絶妙!笑った!笑った!

    とあるホストクラブを舞台に3人しか居ないホストらの事務所での情景を綴った物語。あくまでもホストの表舞台は描写しない。そういう意味では楽屋裏のお話なのだが、NO3のホスト・ジンが1000万円を金融会社から借金したことから始るシチューエーションコメディだ。ジンは競馬で当てた金で借金を返そうとしていたが、その高揚した気分のままホスト仲間と事務所でドンペリを浴びるほど飲んで意識を失う。次の日、目が覚めるとあったはずの大枚がなくなっていた。慌てるジン。しかし、何処を探しても誰に聞いても知らないという。

    借金の期限が迫る中、困り果てるジン。そんな折、一人の女が金も持たずにホストと騒いで事務所に連れられて来たのだった。きつく叱れというNO2のノリオに対し、他人に説教するほど自分自身が高みではないと思うものの、とりあえずは叱る。しかし、その説教の仕方がまるで自分自身を叱咤しているような感覚にさえなってくるのであった。

    一方で、返済の当てもなく追い込まれたジンは死を考えるも、一人で死ぬのはカッコ悪い。道連れに、この女、アキコと心中しようと企むも、ジンの父親が田舎からやってきたのだ。彼は「北の国から」のゴローの物まねをしながら、博多からやってきたという。ゴローは「北の国から」のゴローが大好きで改名までしちゃったツワモノだ。笑

    物語はゴローと借金取りとアキコとホストらが入り混じり、ドタバタと繰り広げられるが、結局薬局、1000万円は返済しまるく終始する。

    序盤から間合いの取り方が空きすぎているせいか、なんとなくテンポが遅いのが気にかかったが、ゴローの登場辺りからテンポの波が絶妙に変わり始める。そんなゴローの一人舞台のようなジェットにすっかり乗り切って「口に金魚が飼えますわ!」みたいに大口を開けて笑ってしまった緩く可笑しい舞台だった。

    気楽に観られて、何も考えずに楽しめる舞台。

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    2011/09/16 12:46

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