満足度★★★★
色々ひっくるめて素晴らしかったです
「マイ・フェア・レディ」もジョージ・バーナードショーも読んだことがありませんが、とても楽しめました。
初舞台19歳の市川ヒギンズ君。最初どうなることかとハラハラしていましたが、気付いたら中盤以降、話が本当に面白くなってきてて、あまり気にならなくなり、最後にはちゃんと伝わっていました。台詞にしてない時の、彼の視線やさりげない仕草にグッとくるものもあり。確かに魂がこもっていた。
若い主演を支えるキャスティングの妙と、とにかく作品構築力が凄い。
どうしても、違う時代の違う国の話なので、とっかかりは難しいのですが、次第に、そのあたりの垣根がとれていくというか、物語が自然に、私たちが知り得ている世界に調和されていく感じがしました。イギリスなのに日本のような、1世紀も前の話なのに今のような・・・不思議な感覚で魅入ってしまいました。
また、音楽の使い方が、とても素敵で印象的でした。舞台美術も、特に色調が劇場のつくりにしっくりきてましたし。色々といい雰囲気。一言でいうと、センスがとてもよい舞台。
それにしても、脚本力と演出力が素晴らしいなー