さよなら また逢う日まで 公演情報 ブラジル「さよなら また逢う日まで」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    スタイリッシュに決めたクライム・ドラマ
    ハードな役柄を、うまく自分の中に取り込み、表現できる役者が揃う。
    彼らの台詞のやり取り、感情の取っ組み合いがたまらない。
    それを楽しむ舞台。

    ネタバレBOX

    男が4年の刑期を終え、出所してきた。
    彼は、刑務所内で知り合った男を連れて、かつての犯罪者仲間たちと、一仕事しようとしている。
    彼は、その仕事で自分が捕まったことへのリベンジをしようと思っているのだ。
    仲間たちは、廃工場のような場所に三々五々集まる。
    集まって来たかつての仲間たちは、足を洗っている者や結婚している者もいるのだが、どこか胡散臭い。
    「4年前のリベンジ」、それがキーワードになり、信じ合えない仲間同士の駆け引きの中、現金輸送車を襲撃する計画が練られていく。

    ストーリーを少し紹介するだけで、ハードボイルド・タッチな物語であることは伝わるだろう。

    それを、ハードな役柄を、うまく自分の中に取り込み、表現できる役者が揃い演じるのだ。
    彼らの台詞のやり取り、呼吸の感覚が観られることにこの舞台の良さがある。
    引いたり、激したり、そんな感情の取っ組み合いがたまらない。

    どこか、レザボア・ドッグスを思わせるような雰囲気はあるのだが、こちらのほうがスマートか。
    クライムもののアイコンのようなブラックスーツに全員が身を包む。
    正直、「リアル」というキーワートで観ると、「犯罪者です」と言わんばかりのブラックスーツな人々が廃工場に集まったら、即110番通報されるのがオチではあるが(笑)。
    まあ、そこは、スタイリッシュに決めたというところだろう。

    出演者の顔ぶれを見て、「いつもの感じだな」と思う人もいるのだが、キャラの立て方がいい。全員がガンガン前に出ないところもいいし、女性が2人もメンバーにいるという設定も面白い。
    男臭い犯罪劇の中に、それに負けない女性がいるというのもいいのだ。
    鬱陶しいキャラやとにかく胡散臭いキャラなど、そういう設定も楽しい。

    結局、誰がどうしてどうなるのか、がストーリーの肝となっていき、それで観客を引っ張るのだが、それはそれほど重要ではない気がしてくる。
    ラストとか展開とか、いまひとつ「お話のためのお話」な感じもしてくるということもある。
    ただし、ラストへのあれよあれよの展開は快感だ。
    セットもカッコいいし。

    これ、アゴラでやったとは。アゴラのような場所で、もっと近くでも観たかった。

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    2011/08/16 07:15

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