満足度★★★★★
浪漫
正に、題名どうりの素敵な物語でした。叶うか解らない夢や理想を持つことは、希望や活力であるが、時に重荷になったりする。夢見るだけでなく行動することは、犠牲や空回りもあり、その姿は他人から見れば、時に滑稽だったりする。それでも全てが無駄にはならない希望が見えてくるのが、浪漫と思いました。
遅刻してしまい、開幕7分位見れず、最後列に座りました。過日、他の劇団の作品を、この劇場の後方で見たせいで、作品の良さより粗が目立ってしまい、他の方々の観てきたと違いすぎたという、苦い経験があり、不安が過ったのですが、余計な心配でした。シンプルな舞台に、4本の柱、いくつかの椅子、木箱、役者さんの力量で、いくつもの情景を魅せてくれるので、良かったです。照明、導入音楽も良く、役者さんが奏でる効果音としての風音、馬の蹄音は、特にお気に入り。主人公役(早川毅さん)が、特に秀逸で、還暦以上のベテラン役者さんの味は、さすがと思っていた私。お見送りに出ていらした姿は、30代半ばにもいかない方で、驚いてしまいました。まんまと、騙され・・イエイエ!しっかり役柄を信じ込んでしまいました。シンクロさん、これからも、見続けたい劇団さんです。