満足度★★★★
ヘレンケラーの時もそうだったが、
舞台美術や衣装の見事さ、役者のばらつきが無いこと、暗転のテンポ良さなど、プロフェッショナルな技を感じる舞台でした。ただ、ミュージカルではないので歌にまで細かくチェックを入れるのはヤボというものですが、劇中歌に関しては少し声量が足りず、不満が残った。この劇の中では歌もかなりなウエイトを占めていて、それがこの劇のいいアクセントになっていると思うが、その部分が弱かったのがすごく残念な気がした。カトリンを葬る時の歌など、泣かせどころだったと思うが・・・・。台詞は小さな声もよく響き、さすがの貫禄だったが、歌はやはり感動を与えるためにはある程度の声量は必要だったと思う。ブラボーの声が飛ぶ幕引きの中、あの歌にもっと力があったらそれこそスタンディングオベーションの嵐になったことと思います。