MARBLE! 公演情報 たすいち「MARBLE!」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    観客の期待を良い方向に裏切っていく巧みな構成
    舞台は七夕にちなんで織姫と彦星の物語のパロディ
    (と言うほどでもないか)からまず始まる。
    それで、そういう話が進んでいくのかと思っていると……

    ネタバレBOX

    ……そうではなくて、これは、小学校で七夕の話を教えている様子を、
    演劇的に具体化して表現したものであった。
    ちょっと型破りで、若干下品で、でも多分良い先生
    (私はこういう先生、個人的に好み)であろう教師と、
    6人の生徒のやり取りが始まる。タイムカプセルを埋め、
    12年後に掘り出すこととなる。
    そのうちに、どの小学校でも存在したであろう怪奇物語「七不思議」
    (音楽室、理科室、トイレ……)の話が出て、
    その日の夜に学校に集合して肝試しをやることに……。

    まあそんなわけで、これは小学生が登場人物の童心を扱った
    お話なのかな? と予想していると、
    今度は就職して間もない人たちの物語へと舞台は転換する。
    そして、彼らは先程の小学生たちが成長した姿であることも明らかになり、
    そうか、青年の物語なんだ…、と今度は思う。
    ところが、過去の回想と思われた小学生時代の芝居は、
    それ以上の意味合いを持っていたのだ。

    (ネタばれでも明かしませんが)過去の「異変」に気付いた彼らは、
    タイムマシンで小学生時代に戻り、
    それにより、「青年時代」と「小学生時代」が交錯していき、
    そして、話はSF風に・・・・・・。
    ここで、小学生役と青年役に、
    それぞれ別の役者を当てていた理由も分かる。

    ということで、ある意味、観客の期待を、
    良い方向に何度も裏切っていくような巧みな構成も素晴らしい。
    さらに、役者達も、それぞれの配役の人物像を的確に把握し、
    演じ分けていた。

    また、題材として、季節感ピッタリの肝試しや七夕を取り上げていることも
    粋であるし、また七夕伝説から星の距離が「光年」で測られることが
    授業風景で紹介され、そこから時空をそれとなく観る者に
    想像させる手法なども中々のものと思った。

    ただ、ここまで凝った作りをされているので、冒頭の七夕伝説のシーン
    (実は青年役の役者によって演じられる)も、
    最後に他のエピソードとともに融合していき、
    その深い意味が把握されるのかな、と思っていたが、
    そういうことはなく、これはやはり導入だけだったよう……。
    それと、これはかなり些細な話だが、
    この先生も、実は小学生の1人なのだが、名前が姓名とも変わっている……
    まあ何とでも解決できるし、もし名前が同じなら伏線にもならないので
    仕方ないとも言えるが、何かしら、
    小学生期と青年期を仄めかす仕掛けがあったら面白かったかな、
    と極めて個人的な好みだが思った次第。

    ということで、+1の毎月のシリーズ、結局3回連続で観て、これまでも独断と偏見で5P付けてますが、やっぱり今回も満点とします。

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    2011/07/24 02:09

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