バンカラ 公演情報 劇団スパイスガーデン「バンカラ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    熱風!バンカラ!!
    応援団を舞台に男たちの友情を描いた青春群像劇。作演出の及川自身の実話がもとになっている芝居だけあって応援団歌や振り付けなどリアルそのものだった。男くささ爆発の中に笑いあり、涙ありのエンタメ性の高い舞台だ。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    東北地方に古くから伝わる伝統のバンカラ応援団。肩まで伸ばした髪。生やし放題の髭。ボロボロの制服に身を包み、マントを羽織り高下駄を履いて町を練り歩く。
    高校時代、こんな応援団に入るきっかけになった5人のそれぞれの理由やその後、正式に応援団になるまでの養成期間を経て、めでたく龍が丘高校の応援団として活動していた時代を表現する。

    やがて高校を卒業し、それぞれが社会に出てバラバラになったとき、ノボルは、かつての親友・イワキの死を知る。そこで、ノボルは18歳の夜の団室で「僕は将来、バンカラ応援団の映画を撮る」と言い、彼は「バンカラ応援団の小説を書く」と言った。「お互い東京に出て、共に物語りに関る仕事をしよう。」こんな風にイワキと約束を交わした事を思い出すのだった。

    高校時代とその後の時代を交錯させながら描いた物語は青春そのもので、観ていて、清清しい気持ちになれた。キャストらは唾を吐きまくり、汗を散舞させながらの熱演で、応援団のタクトもきっちり綺麗に振り切られていて、美しい光景だった。シゴキに耐えて、乗り越えた者だけが応援団になれる情景も、最後の高校生活をただ応援に捧げ、恋もせず禁じられた生活も、まるごと青春で微笑ましく力強かった。

    物語には、笑いも随所に仕掛けてあり、まさに、笑いと涙と漢の舞台だった。
    「死ぬまでの間は全力で生きてやろうじゃねぇか、めちゃくちゃ遊んで、めちゃくちゃ仕事して、めちゃくちゃ悩んでめちゃくちゃ笑って・・。今時そんな生き方は格好悪いのかもしれないが、折角生かされてんのにもったいねぇじゃん。」と作家の及川。

    案外、舞台に関ってるキャストらや裏方のほうが熱く生きてるのかもしれない。
    そんな風に感じた舞台。元気を貰える。
    今を生きる為に頑張ろうっと!!



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    2011/07/20 18:34

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