SAD SONG FOR UGLY DAUGHTER 公演情報 大人計画「SAD SONG FOR UGLY DAUGHTER」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    アンコール1回が浸透してきましたね。
    どんなに無頼派や突飛さを気取っていて世間とはかけ離れた生き方をしていても、家族が増えると作風の変化や性格の変化が見受けられるけど。
    「人はどこまで分りあえるのか」がテーマだけど、違う劇団がやると、かなり毛色の違った話になりそう。
    ウーマンリブはどこから見ても明るく軽く、しかし残酷、救いの手の出しづらさは変わっていない。清々しさは無いけど、生きる事への葛藤と力強さが大きい登場人物達の無味乾燥ぽさと辛さ。
    沢山笑って、終盤トンネル迷路に入り込み抜け出せなくったような気分で帰路についた。

    ネタバレBOX

    父親とは真逆の生き方をしている、父親よりも年上の自由人の犬吠さんと結婚したかったのに、実家の和菓子屋の七代目が決まった途端父親と同等のように見えて気持ちが離れていく。
    父親は後継者が決まったら重い病気にかかってしまい、遺影撮ってくる。
    弟は学校に行くつもりだったのに、自主退学を勧められるし。
    2年後80%の人間がいなくなるとか、終末世界を連想させ、結構深刻な話になってくるのに、なんで笑わせてくれるんだろう。

    胸の奥底にいろんな思いが沈殿してきて、ホームドラマ特有の家族や信頼感、団結とかとは一線を引いている。出口の見えないトンネルから抜け出せず、もがきつつ終ったという感じ。強い不快感は無い。だけど、ちょっとだけパンチが柔かった。

    終演直後は結末について戸惑ったものの、子供のまま大きくなって、父親と歩みを共にする事なく過去を振り返った事や未来の希望を悟った娘は一瞬で散る。時間が経った今はあっけらかんと終らせたあの結末でも少し納得。

    多分他所では見られない、松尾さんの頑固一徹親父や岩松さんが普段使わないような台詞を口走っているのが妙に面白かった。しかし、岩松さん、毎日宮崎さんに抱きついてくるくる回して身体大丈夫だろうかw

    0

    2011/07/09 01:11

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大