さいあい~シェイクスピア・レシピ~★ご来場、誠にありがとうございました。 公演情報 tamagoPLIN「さいあい~シェイクスピア・レシピ~★ご来場、誠にありがとうございました。」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    愛と哀
    序盤、コメディのごとく野菜狂想曲のような流れから始まり、終盤、シリアスになって父と娘の抱き合うシーンのクライマックスで泣かせる。彼らの舞台表現は、イタリアやフランスの公園で観劇しているような錯覚に囚われる。素晴らしい舞台を観た!と心から思う。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    交通事故で、母を亡くしてしまった父子が母の残像を胸に抱えたまま、それぞれの想いを外に吐き出せず苦悩するさまは観ていて哀愁を感じた。お父さん役の鈴木拓朗のダンスがあまりにも素晴らしい。身を切るほど忙しく働く表現の裏には抱えきれないほどの悲しみや絶望から逃れたいという心理状態が透けて見えるほどのダンスでその身体能力の高さには目を見張った。元来パフォーマンス的なダンスは苦手なワタクシだが、これには圧倒され感服した。

    一方で突然いなくなった母に恋焦がれ転校先の学校に馴染めない少女は孤独な日々を送っていたが野菜たちに癒されて少しずつ大人になっていく。ここでの野菜たちのキャラクターが実に素敵だ。傷つきやすい少女が野菜や人間嫌いになった訳や、野菜らがシェイクスピア劇の練習をしながら人間を理解しようとするさまの表現は絶妙だった。

    「お母さんはもういないんだから・・」と呟きながら自殺を試みる父にすがってお弁当の話をする少女の場面では思わず泣けた。悲喜こもごも乱れる舞台演出はもうお見事!という以外の褒め言葉は見つからず、導入音楽の使い方も素晴らしかった。出来れば、もう一回観たい舞台だった。大絶賛!!

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    2011/06/26 20:29

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