ウェディング 公演情報 劇団恋におちたシェイクスピア「ウェディング」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    重たい!
    どたばたラブコメかなと思っていたら、結構重たい人間関係がいくつもあって大変でした。

    ネタバレBOX

    新婦は新郎の気持ちが本物か少し疑問に感じていたところに、田舎の結婚式の雰囲気に馴染めず、小柄で非力なため酪農がやっていけるのか不安になり、結婚式をボイコットしそうになるくらいブルーになって閉じこもってしまいます。そんなとき、イギリスに行っていてもう何年も会っていない従兄から告白されて一瞬困惑しますが、逆に冷静になり結婚式に戻ります。

    結婚式の司会者は腕はいいのですが過去に酔っぱらって結婚式をめちゃくちゃにしたことがあるそうで、ウェディングプランナーの主任からは人間性を否定されています。新婦の閉じこもり騒動でばらばらになりかけたチームですが、再度一致団結して結婚式を遂行しようということになります。その機運に乗じて司会者が主任に愛の告白をしますが、結局は振られます。

    新婦のいとこたちのうちの兄妹は険悪なムードでした。最初は理由が分からないため戸惑いました。父親のDVによる父母の離婚に際して、兄が東京に逃げ顛末を妹に押しつけたという過去が明らかにされ、ようやく事情が飲み込めました。最後兄が結婚と離婚を経験したことを知り、兄に対する妹の気持ちが少し優しくなったようですが、根本的なことは何も変わらず、本当の和解はこれからの問題です。

    それに対して、新郎の友人代表である演劇を目指す青年と、新婦の友人代表である留学経験もある芸大に通う女子大生のなんて爽やかなことか!

    前途洋々な若者(作者も含めて)を表現したかったのでしょうか、他の人たちの苦悩や過去の重さに比べ、二人は芸術では生活できない自称芸術家を軽蔑しながらも、青年の日本がダメならアメリカがあるさ的なあまりにも楽観的な様子に少し驚いてしまいました。

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    2011/06/26 16:13

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