【ご来場ありがとうございました!】Loss / Recover 公演情報 劇団パラノワール(旧Voyantroupe)「【ご来場ありがとうございました!】Loss / Recover」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    Recover二人の女優が脱ぐ!
    こう書くとなにやら電車の中吊り広告か、はたまたプレーボーイあたりの雑誌の見出しのようだが、本当なのだから仕方がない。序盤、裸族が登場したときは「あれ?ここはアゴラか?」なんつって駒場アゴラ劇場を思い出しちゃったよ。笑
    Lバージョンと比較してとかくRバージョンは危険だとか戦慄だとか言われてるけれど、観方によってはナンセンスコメディとか不条理コメディの類の描写が多く、個人的にはこちらの方が好みだった。女優の裸体をとくと観たい場合はやはり前列に座るべし。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    短編15編の全て、1編1編をこれだけの内容と描写で充実させたことはやはり高い評価をしなくてはならないとワタクシは思う。オープニングでいきなり裸族が登場した時は面食らったが、照明を落としての薄暗がりでの描写なので、むしろ暴行シーンなどは臨場感ありまくり。

    その後の「ロープ」では男女の意地と微妙な愛憎のゆくえの描写が絶妙だったし、ごくつぶし男が「天井裏」に住み着き稼ぎどころの女のあれこれに意見するさまもうっとおしいけれど愉快だった。「タイガーバームガーデン」では、こういった人間家具を構想する演出家の頭の中をかち割って見てみたいと真剣に思ったし、それらをオドオドと見つめる友人(伊達由加里)の表情が実に滑稽だった。実はこれが一番好みの作品だった。

    「ぬいぐるみ信仰の守護神」では可愛いぬいぐるみになりたいと宗教信者のように疑うことをしらない女が後半で切り刻まれ死ぬ展開はやはり教祖にコントロールされてしまった信者のようだったし、極めつけは「トルソーは芸術だ」とホザイテいた輩が結局薬局、ダッチワイフ代わりにしていた情景はナンセンスコメディだった。笑

    15話目の「ほんの遊び心」に到ってははまじとひろしの間抜けな刑事タッグがバカ馬鹿しい限りで、とにかく笑った!笑った!

    ワタクシにとってはドキドキワクワクの15話でこれだけ楽しめたら、もういう事はありません。日程に余裕があったならRは再見したい。ちょっとしたワンダーランドだった!

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    2011/06/12 12:16

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