毛皮のマリー 公演情報 平常「毛皮のマリー」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    人形劇というより、一人芝居
    R-15指定 人形劇と銘打っているだけあり、
    ほのぼのとした人形劇ではありません。
    また浄瑠璃とも違います。
    抽象的で幾何学的な人形が怪しく生々しい。
    びっくりした。
    木を彫って?作ったらしい人形は非常に柔かく見え、
    芸術的であった。

    しかし、これは人形劇というよりも、平 常 タイラジョーという人の
    一人芝居なのである。
    イメージとしては「いっこく堂」のステージを見ている感覚に近い。
    そういう意味では、戯曲はしっかりとしているので
    話に見応えはあるのだが
    「え?彼自身が美少年?」、そう、タイラジョー氏の素顔に興味が
    なければ、全く持って、魅力がない。
    特に官能的な作品だけども、決して色気のあるタイプではない
    タイラジョー氏が自分に酔いしれているかのように
    見える芝居の構成は、正直、水があわなかった。

    彼自身のテクニックは、素晴らしい。
    しかし彼自身のキャラは、ステージで前面に出るのは
    どうかと。ビジュアル面、センス面においても。

    それでも、人気のこの公演。
    なんと来年は博品館で上演とか。
    細やかな動きの優雅さを堪能する、人形劇を
    博品館のような中劇場で。
    やっぱり人形は脇役で、彼自身が主役なんだろう。
    個人的な感想として、それでは一巡したら飽きられるだろう。

    ネタバレBOX

    舞台のはじに、わざとかどうか知りませんが
    水とかゼリー飲料が置いてあり、時々それを観客の見える前で
    飲んだりしてます。
    一人芝居なので、大変かとは思いますが、
    客席のほうをチラチラ見ながら、「面白キャラ」「コメディチック」な
    自分を装いながら休息をとるタイラジョー。
    これが、とっても、ウザい。

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    2007/10/24 18:14

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