黒い十人の女 公演情報 ナイロン100℃「黒い十人の女」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    痛快感があった
    私は、この映画は未見なので、舞台化に当たり、どれぐらい、ケラさんのオリジナリティが発揮されているのか、知る由もないのですが、映画未見の私には、ゾクゾクする程、刺激的で、ワクワクする芝居でした。

    最近のケラさん舞台で、一番好きかも。

    とにかく、10人の女が壮観!皆が個性に溢れ、何だか不思議な魅力に溢れていました。

    私は、男運がいい方で、みのすけさん演じる風松に対する女達の復讐を個人的にはしたくなる対象はありませんが、親類や親友を酷い目に遭わせた男達に、こういうことをしたくなって、登場人物の女性達の行動に、何だか、爽快感さえ感じてしまいました。

    テレビドラマの「必殺仕置き人」を見終わった後の痛快感に似た感情でした。

    10人の女達も良かったけれど、それ以上に、魅力的だったのが、桃子役の奥村佳恵さん。彼女の活躍は、今後もとても楽しみです。

    花巻アナウンサー役の小林高鹿さんは、ずいぶん昔に一度舞台を拝見して以来でしたが、いやあ、驚きました。得な役どころだったせいもあるでしょうが、この舞台の成功要因のかなりの位置をこの方が占めていたと思います。
    演技が、妙技になっていました。

    ネタバレBOX

    いつも思うのですが、ケラさんは、舞台での映像の使い方がお上手ですね。

    今回も、要所要所で、映像が魅力的に使われていました。

    女達の登場がファッションショーのモデル風だったのも、小粋な演出でした。

    でも、現代の男達の、コンテンポラリーダンス風の振付は、何だかあまり見栄えが良くありませんでした。踊れないヒトも踊れるように見せるのが、振付の腕の見せ所だと思うのですが…。

    他が絶妙な表現だっただけに、幕開きのこの部分だけが、素人芝居じみて残念でした。

    大事な役のみのすけさんが、何度か噛んだのも、惜しいところ。

    花巻アナウンサーの、自分の状況を物語るニュース解説が面白くて、これから、当分、頭から離れそうにありません。

    それにしても、私も、この風松みたいな、親友の旦那に、こういうお仕置きしたくてたまらない!!

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    2011/05/25 22:38

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  • KAE様


    映画は公開当時も話題になり、また、近年、Bunkamuraのル・シネマでのリバイバル上映が若い女性の間で人気になったそうですね。

    和田夏十さんの脚本はまだ女性が声をあげない昭和30年代当時だからこそ「女の復讐劇」が歓迎されたということもあったかもしれないけど、のちの70年代の中ピ連を先取りしたような痛快さが当時は受けたんでしょうね。
    私も、映画のほうは、女優さん個々の魅力と映像を気に入ってるので、ケラさんの舞台をごらんになったKAEさんは、作品的には案外感心されないかもしれませんが’(笑)。

    小林さんは、TVで注目したけど、舞台をずっと見逃しているので、一度拝見したいと思う俳優さんでもあります。

    2011/05/30 21:06

    きゃる様

    私もテレビドラマの時は、キャストに魅力を感じず、観たいとさえ思いませんでした。

    でも、これはなかなか良かったですよ。青山円形の舞台構造も、作品とうまくマッチしていて、見応えがありました。

    きゃるさんが、名画と太鼓判を押して下さったので、是非映画の方も、レンタルで探せたら、観てみたいと思います。

    2011/05/30 14:01

    KAE様

    ケラ氏ということで、興味はあったのですが、この映画をかなり好きなこともあり、イメージを大切にしたいので観劇をパスしました。

    映画にはないところを入れて新しくするとインタビューで読み、KAEさんが高評価しておられるのでケラさん流の舞台作品ならではの秀作にはしあがっていたのでしょう。
    信頼できるKAEさんのレビューでしのぶことにしました(笑)。

    この作品が近年TV化されたとき、マスコミでは高評価でしたが、あの映画の豪華女優陣の演技力とモノクローム映像の迫力とは比ぶべくもなく、私には、ただスター女優を並べ、浮気男をおしおきする凡作に終わっていると感じました。

    2011/05/30 05:34

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