満足度★★★★
痛快感があった
私は、この映画は未見なので、舞台化に当たり、どれぐらい、ケラさんのオリジナリティが発揮されているのか、知る由もないのですが、映画未見の私には、ゾクゾクする程、刺激的で、ワクワクする芝居でした。
最近のケラさん舞台で、一番好きかも。
とにかく、10人の女が壮観!皆が個性に溢れ、何だか不思議な魅力に溢れていました。
私は、男運がいい方で、みのすけさん演じる風松に対する女達の復讐を個人的にはしたくなる対象はありませんが、親類や親友を酷い目に遭わせた男達に、こういうことをしたくなって、登場人物の女性達の行動に、何だか、爽快感さえ感じてしまいました。
テレビドラマの「必殺仕置き人」を見終わった後の痛快感に似た感情でした。
10人の女達も良かったけれど、それ以上に、魅力的だったのが、桃子役の奥村佳恵さん。彼女の活躍は、今後もとても楽しみです。
花巻アナウンサー役の小林高鹿さんは、ずいぶん昔に一度舞台を拝見して以来でしたが、いやあ、驚きました。得な役どころだったせいもあるでしょうが、この舞台の成功要因のかなりの位置をこの方が占めていたと思います。
演技が、妙技になっていました。
2011/05/30 21:06
2011/05/30 14:01
2011/05/30 05:34
映画は公開当時も話題になり、また、近年、Bunkamuraのル・シネマでのリバイバル上映が若い女性の間で人気になったそうですね。
和田夏十さんの脚本はまだ女性が声をあげない昭和30年代当時だからこそ「女の復讐劇」が歓迎されたということもあったかもしれないけど、のちの70年代の中ピ連を先取りしたような痛快さが当時は受けたんでしょうね。
私も、映画のほうは、女優さん個々の魅力と映像を気に入ってるので、ケラさんの舞台をごらんになったKAEさんは、作品的には案外感心されないかもしれませんが’(笑)。
小林さんは、TVで注目したけど、舞台をずっと見逃しているので、一度拝見したいと思う俳優さんでもあります。