豚と真珠湾 公演情報 劇団俳優座「豚と真珠湾」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    命を繋げるということ
    戦争という苦痛の嵐が過ぎ去っても
    こんなふうに人の生活に関わってくるのだということを
    静かに淡々と描いて観せてくれた。

    市井の、しかも離島で隔絶された人々の
    無骨で決して器用ではない「いきかた」。

    特に命の方舟である女性達のしなやかさと逞しさが印象的。

    観るまでは突拍子の無いタイトルだと思っていたが
    人の体温を感じられるエピソードからの引用と知ると頷けた。

    ネタバレBOX

    エピソードの繋ぎ目(幕間)に語り部として
    日系アメリカ人役の方から当時の状況や
    歴史的な背景などが端的に挟み込んでくれることで
    その空気が非常に解りやすくなっていた。
    戦後生まれの当時を知らず教育でも補われていない者達にとって
    こういうカタチ、いえ、どんなカタチでも
    あの時代の様々な側面を知る事は大切だと思う。
    今回の脚本はそういう点でも良く出来ていて
    自分の勉強不足を補っていただけて嬉しかった。

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    2007/10/19 12:58

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