満足度★★★★
狭小空間のセットを生かした諷刺喜劇
80年代、東京グローブ座の建設プロジェクトの段階からみてきたので、
ジャニーズ事務所の専用劇場になったときは正直ショックで、それ以来初めての観劇。
フライヤーのオシャレなイメージから、近未来のスタイリッシュなマンションの話かと思いきや、まったく逆の話で驚いた。
上田さんらしい社会諷刺が効かされ、楽しめた。
都市再開発から取り残された人々を描き、昨年のヨーロッパ企画の「USBサーフィン」とも共通する作品。
ヨーロッパ企画の芝居を観たことがないという人に観てもらう目的もあって観劇を決めた。
震災直後だけに「住む家がない」という問題はシビアな現実として迫ってきて、一緒に観劇した連れは
被災地を思うと笑えない、と言っていたが。