キル
ダメモトズ
神戸アートビレッジセンター(兵庫県)
2011/10/08 (土) ~ 2011/10/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
交錯
胎児の見る夢、という言葉が思い出されます。
初回・最終回を観ることが出来ました。
言葉を遊ぶ独特の台詞回し、テンポの良さと世界の交錯っぷりに、
一度目はついていくのがようやくといった感じでした。
ある意味まっすぐ混じりっけ無しの男テムジン、
何処に生きているのか判然としない雰囲気の持ち主シルク、
お話を転がすキーパーソン結髪、ただの「賢い良い子」ではないバンリ。
個性豊かなキャラクター達に、笑ったりドキドキしたり、
2時間飽きることはありませんでした。
個人的に結髪が好きです。切なくて堪りません。
きっと誰より頭がよくて器用な筈なのになあ……
夢と現、朝と夜、こちら側とあちら側、一瞬で変化する世界。
まるで夢の中の出来事のようです。
言葉遊びだけでも、個人的には楽しめました。
母親の愛、トワの愛の件での「羊がやがて還っていく所」というのが、
とても好きです。
テムジンは狼で、多分迷える、羊だったと思います。
布と光がとても上手に使われていました。
クライマックス間近の布・光・風による演出が印象的でした。
ダンサーさん、アニマルトレーナーの方と色々な方がいらして、
どんな舞台になるのだろうと思っていました。
あれだけのものを仕上げるのに、皆さんどれだけ努力なさったんだろうなあ。
取り敢えず出てくることだけ、またじっくり書き直したいと思います。
鳥と戦闘機【初日予約満席になりました】
Common days
TORII HALL(大阪府)
2011/08/12 (金) ~ 2011/08/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
飛ぶもの
「観た人全てにこれを伝えたい」という、明確なメッセージがある作品ではないのかな。誰に注目するか、どんなものを受け取るかは本当に個人に委ねられる作品のような気がします。
登場人物それぞれの、はっきりとは語られない痛みについてあれこれ考えてしまいます。
きっと皆「普通に」生きてきた人なんだろうな。
もしかしたら、全員が私なんだろう。
このままでいたいのか、このままでいいのか。どうしたくてどうすべきか。
何度も笑わせて頂きましたが、この作品のことを考えると、あまり直視しないようにしている今の自分の中にある漠然とした不安にピントを合わせてしまいそうになります。
鳥にも戦闘機にもなることなく生きるのも、ひとつなのでしょうか。
お芝居は怖いですね。いい時間を過ごさせて頂きました。
追記
ずっとてっちゃんのことが気になっています。あの人、何なんだろうなぁ……
TAKEOFF~ライト三兄弟~(再演)
KKP
シアターBRAVA!(大阪府)
2007/09/22 (土) ~ 2007/09/24 (月)公演終了
満足度★★★★★
初
初めて自分でチケットを買って観に行った舞台がTAKE OFFでした。
思い出深い作品です。
出演者は3人だけなのに、ギリギリになってその内のひとりが降板。
急遽メンバー追加、台本の練り直し、稽古。
初演がそんな作品だったので、本人達もかちっとやり直したかったのでしょうね。
こちらの再演が決まった時はとても嬉しかったです。
元々のものには「やり遂げた!」感が、再演版には「どうだ!」感が。
それぞれの良さがあったと思います。
いずれにせよ、TAKE OFFは大好きで大切な作品です。
ロールシャッハ
KKP
梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ(大阪府)
2010/10/27 (水) ~ 2010/10/31 (日)公演終了
満足度★★★★★
しかけ
賢太郎さんらしいしかけの数々に、してやられました。
どうしてあんなに気付かなかったんだろう。
タイトルと内容がお互いを映し合っていて、気持ちが良かったです。
収録をしていないというのは本当でしょうか?
是非、もう一度だけでもいいから観たい作品です。