KITORIの観てきた!クチコミ一覧

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キャッツ

キャッツ

劇団四季

キャッツ・シアター(東京都)

2006/11/01 (水) ~ 2009/05/03 (日)公演終了

満足度★★★★

ジェリクルギャラリー
今回は、ジェリクルギャラリーという舞台を斜め上からのぞくような席から見たのですが、初めて「キャッツ」を視る、という人には全体像が分かりにくいので、お勧めできないです。でも何度目かだったら、舞台袖からのぞくような感覚はなかなか面白いので、一度は座ってみてもいいかなと思います。
猫がたくさん通るので、そういう点では楽しいです。
唯一残念だったのは、ミストフェリーズのダンスが正面から見られなかったこと・・・

古典と創作

古典と創作

谷桃子バレエ団

めぐろパーシモンホール(東京都)

2006/10/29 (日) ~ 2006/11/01 (水)公演終了

満足度★★★

谷桃子バレエ団「古典と創作」
「パキータ」はヤングバレエフェスティバルで観て以来です。やはり華やかでいいですね。今では全幕が上演されることはまずなくて、3幕のみ、ドラマ性よりもこれぞ古典、という形式の美しさを見せる作品になっています。これはこれで、踊るほうにとっては「見せる」ことが難しいのではないかといつも思います。
エトワールは永橋あゆみさんと今井智也さんでした。
バリエーションでは第2の佐々木和葉さんのたおやかな踊り、第3の朝枝めぐみさんの華やかさが、やはり好きですね。
パ・ド・トロワを踊られていた中武啓吾さんが、今までの印象よりもずっと軽やかに思えました。
形式美、としては、コールドがもっとそろうとさらに良かったと思います。コールドとコルフェの差が、結構はっきりしていたように思えたので。
谷桃子バレエ団の舞台は、ストーリー性のあるものでのお芝居が好きなのですが、こういう作品の品のよさもいいです。

「Shout on the line」

陽は昇り、陽は沈む。
さまざまな人達のさまざまな人生。
ふとした出会いは運命の赤い糸の仕業か。
今日も病んだ人たちの叫びが聞こえる。



観終わってから改めて作品メモを読んで、ああやっぱり「病んでいる」のだなあ、と。
この作品に限らず、コンテンポラリー作品には「病んでいる」人の表現が多い。(プロとして)表現をする、というのはそれをしなければ壊れてしまうようなバランスの上に成り立っているのかもしれない。
それを自分の現実にひきつけて考えられるかというと。
この作品はそれができた。
今自分はそんなに切迫したことはないけれど、たとえば、もっと若いころに。
自分が好きになった人が運命だと思いたい、思い込みたくて、じたじたしていたときのこと。
今では「運命」というのはそんなに大仰なものではなくて、今の自分のありようこそが運命なんだと思うこと。
10月31日は高部尚子さんと斎藤拓さんでした。
高部さんのコンテンポラリーでの切れのよさとどこかかわいらしい感じはいつもどおりで、でも観るたびに若くなっている気がします。不思議。
斎藤さんはクラシックで踊っているときよりも数段、ワイルドな感じで、こちらも魅力的でした。
11月1日の伊藤範子さん、梶原将仁さんの組だとまた違う印象なんだろうなあ。
音楽はOwen Pallett他となっていたのですが、Final Fantasyというユニットらしいです。

ジゼル

ジゼル

札幌舞踊会

ニトリ文化ホール(北海道)

2006/12/03 (日) ~ 2006/12/03 (日)公演終了

札幌舞踊会定期公演「ジゼル」
舞踊会のクリスマス公演は、私が知っている範囲では毎年「くるみ割り人形」「コッペリア」といった楽しい演目だったのですが、今年は「ジゼル」、悲劇です。16年ぶりの上演だそうです。
ジゼルは「くるみ割り」で金平糖を踊られていた林香織さん、アルブレヒトはオランダ国立バレエ団のタマス・ナージィさんでした。
ゲスト出演の男性ダンサーさんのブログで、「舞踊会のジゼルは解釈が分かりやすい」と読んでいましたが、演出・振付もオーソドックスで丁寧に表現されているし、19列くらいからだと照明の効果も分かりやすさに貢献していると思いました。
林さんのジゼルは、繊細な踊りと、1幕の衣装がかなり薄い水色で、影の薄い、はかないかんじがしました。1幕の収穫の季節真っ只中の村の風景と、2幕の精霊の世界とは対比されているのですが、今回のジゼルは生の世界の中にあってもすでに異世界に通じているような雰囲気が漂っていました。

舞踊会の舞台は、バレエの魔法、が感じられるところが好きです。
今まで2回観た「くるみ割り人形」ではドロッセルマイヤーが本当に魔法を使っているように見えました。
今回は、ウィリーのコールドが、すばらしかった。
2幕のウィリーの踊りは、ぴたりと機械的なまでにそろえることで、美しさだけではなくて、ウィリーという人格や感情がない「残る思い」だけの存在である(というのは私の解釈ですが)精霊を表現するものだと思うんですね。しばらくぶりにゾクッときました。

個人的に、ヒラリオンというキャラクターが好きなのですが、今回はかなり「いい人」なヒラリオンでした。
ヒラリオンが死んでしまったところで拍手が出たのは・・・「ここで拍手して果たしていいんだろーか」「これはお疲れ様!という意味の拍手だろーか」と悩んでしまいましたが(^^;

来年12月2日「坂本登喜彦の世界」。楽しみです。

RENT

RENT

キョードー東京

東京厚生年金会館 大ホール(東京都)

2006/11/16 (木) ~ 2006/11/25 (土)公演終了

満足度★★★★

RENT 東京公演を観ました
夫の誕生日は毎年、ミュージカルを観ます。
今年は月曜日でほとんどの公演が休演日でした。ちょうど「レント」の最終日が25日土曜日だったので、この日になりました。
プレオーダーで買った席なのですが、舞台セットの部屋の出入り口が見切れてしまったのが残念。
また、開始から10分くらいずっとロジャーのマイクの調子が悪く、気をそがれてしまいました。ロジャーって出ずっぱりなので直す機会がなくて、最後は音響スタッフが舞台に出てきて演技しているロジャーの背中側からマイクを直していました。
そういうちょっとしたことを除けば、とても楽しい舞台でした。
私は先に映画を見たのですが、映像と舞台の表現の違い、演出の解釈の違いを比べるだけでも楽しめました。
舞台は幕なしで、セットが3パーツくらいに分かれていて、同じ時間に同時進行で複数のできごとが進行するようになっています。その点、マシュー・ボーンの"Play Without Words"(もちろん、こちらのほうが後に作られたのですが)を思い出しました。
招聘公演は、良いところはスマッシュヒットだし、大味なところは大味(笑)。別の日に見た友達は舞台進行がバタバタして見えた、といっていました。私はそうは感じなかったけれど。くろうさによるとは23日の方が声が出ていたそうです。それでも、コリンズの低音のゴスペル風の歌はよかったです。

キャッツ

キャッツ

劇団四季

キャッツ・シアター(東京都)

2006/11/01 (水) ~ 2009/05/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

東京公演2周年観劇
キャッツ東京公演の2周年、昼公演を観てきました。
楽しみは、大阪公演以来、久々の趙宇さんのマンゴジェリー、機会がなくてずっと見逃していた李涛さんのスキンブルシャンクス。
劇場に入ってからキャスト確認をしたら、ミストフェリーズも新しい人でした。朴彦昊さん。「朴」というとすぐに韓国をイメージしてしまうけれど、彦昊という文字の雰囲気は中国っぽいなあ。歌の発音も中文っぽかったし。
※11月13日訂正
「朴」ではなく「杜」さんでした。
舞台が始まるととても困りました。
目が足りない。
ミストフェリーズは大人っぽい雰囲気で手先に表情がある美しい踊り、一方で演技はコミカルで派手目。結構背はあると思うのだけれど、小柄に見えるのは「大丈夫?」と思っちゃうくらい細いのです。体脂肪率、一桁とか?
ミストフェリーズナンバーの踊りもとてもきれいでした。バットマンした足を頭の後ろからつかんでの回転は軸がまっすぐに決まっていましたし。バレエ、の人ではないような気がしますが・・・
でも久しぶりの趙マンゴジェリーも見たい。大阪のころと比べて上半身ががっしりして歌の声も太くなり、もう女の子とまちがえられることはないでしょうね。スキンブルナンバーの「仰向けになって足拍手」なんて懐かしすぎる!
グリザベラに対する反応などを見ると、趙さんの演技の繊細さに改めて感心する。他の猫に習って顔を背けて見ても、やっぱりグリザベラのことが気になっている様子。2幕の「メモリー」でグリザベラが倒れると身を乗り出し、歌い終わったグリザベラが立ち去ろうとするとマンカストラップの様子を伺い、シラバブが彼女を引き戻すのを見てゴシゴシ目元をこする。まだ子供に近い若い猫なんじゃないかな。ランペルティーザをフォローしたりかばったりするよりも一緒に身をすくめたりしている感じですね。
李さんのスキンブルシャンクスを見る目はちょっと不足気味になってしまいましたが・・・ナンバーではシンバのようなよく響く声を堪能。時計を見たりする細かいしぐさがいいですね、李さんは。

特別カーテンコール。
"Happy Birth Day dear cats"の曲がかかり、マンカストラップとグリザベラがろうそくを、雌猫たちがいちご6個を持って集まり、雄猫たちがタイヤに白いカバーをかけてケーキの台を作り苺を飾りました。マンカストラップがろうそくを立て、グリザベラがろうそくを立てようとすると、大きな物音(劇中のマキャベティ登場シーンと同じ演出)がして、猫たちは逃げてしまいます。
ケーキの前にマキャベティ登場。
グリザベラが落としていったろうそくの火にあわてますが、ろうそくを拾い上げてそっとケーキに飾ります。
その後、楽器?を手にした猫たちが舞台に戻り、ラテンっぽい曲でにぎやかに踊り、最後にケーキを中央に集まってポーズ。
こんな感じだったかな?

楽しかった!今年中に蔡さんのミストフェリーズ、趙さんのマンカストラップにもう一度会えるかな・・・

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