満足度★★★★★
当日券 3時間30分待ちの価値有り
先ず、良かった。これは良かった。
当日券狙いで行って本当に良かった。
有川浩先生の作品は好きで基本読んでいます。
自衛官の話のイメージが強いので、これを芝居にするのかーどうなんだろうな、と思ってたりしました。
動物一杯出てくるし。
ネタバレBOX
清々しいくらい装飾も何もなく猫(その他動物も)が人間の姿をしていたのが面白かった。
なのであんまり猫に見えていなかったりはしたのですが(笑)
猫と言うより、ナナと言うそういう生き物がいたんだなと。
原作を先に読んでいたからだと思うのですが、もうかなり序盤から涙が出てボロボロでした。
何度我慢して息を止めた事か。。
てか、会場中からすすり泣きが聞こえて、空間にも持ってかれますよね。
スカイロケットの方々も同じ様な事を言っていましたが、芝居をやる意味がそこにはある。
周りを無視して号泣したい衝動に駆られたりもしましたがっ。
今回舞台化されて、原作の方が良かった表現、舞台の方が良かった表現、両方あったなと思っていましたが、サトルが毎回握手する場面のインパクトが良い。
ここは明らかに芝居にして良かった。
この作品に限った事ではないのですが、有川先生の作品は「血の繋がりだけの関係」をやんわりとそれでいて毅然と否定している部分が好きです。
ちょっと救われた気になるという。
この解釈であってるか不安にもなるんですけどね!
パンフレットに書き下ろしの後日談?が入っています。
これは買わねば。。多分超売れてますよね、これ。
まだ読んでいないので楽しみです。
有川先生原作のスカイロケット、これ定期的にあったら凄い事だと思います。
次も期待。
次はキャパも公演日数も倍以上あっていいと思う。
いや、あって欲しいです!
満足度★★★★
大人数型 劇団の色有り
大人数掛けて、オープニングでは歌って、劇団の色が見えて好きです。
個性的なキャラクターが多く、楽しめた。
ネタバレBOX
ただ、今回はストーリーで考えた時に絡みが薄く思えてしまう部分もあった様に思う。
特に賞金稼ぎの3人はキャラクターでいえば上々ですが、参戦してくる動機付けが軽く思えてしまった。
もっとのっぴきならぬ事情で絡んでくる方が好みです。
とはいえ、ファンタジーでこれだけ人数がいてを作り上げるのは超難しいんですよね。
良くやる良くやる。
ラストバトルの組み合わせが意外な形だったのでその辺は良かった。
勝ったら次のステージがあるとより良い気はしたけど。
また船に居残り組みの戦いもあって欲しかった。
やはり熱いのは弱き者たちの戦いでしょう。
ウソップヽ('ー`)ノ
そういった意味では護衛3人の戦いは素敵。
ヒロイン(どちらかとは言わない)と主人公の絡みはもっとあってよかったかも。
レナしか眼中に無い様な終わり方をしたけど、ローサに対して惹かれるモノとかも本来あるのではないかと。
勿論、ローサ側からも。
ただ側にいる方が妖精で、離れているのが人の方、というのはちょっと捻りがあって面白かった。
殺陣の量は少し多すぎた様に思う。
なかなか超絶技巧と言うわけにはいかないので、ある程度絞ってその分、ストーリーの肉付けの方に回せたら良かった気もします。
長モノが装飾された剣だったりするので、その分のやりにくさもあったと思う。
海軍の刺客3人組みの構え方とかは面白かった。
なので、楽しませる様な作りには勿論なっていた。
満足度★★★★
「3時間休憩無し。途中、幕間に魔法の様な舞台転換有り」
と広告に打てばいいのにと思う。
「背水の孤島(初演)」「狂おしき怠惰」に続いて3回目の観劇になります。
上記のフォーマットは徹底していて、ブレなくて自分は好きです。
もし自分が簡単にウリを説明しようとしたらやはりそういう表現になると思います。
それをチラシとかの広告では全くわからないだろう事はマイナスです。
広告については素人ですが、わかりやすくと言うのは鉄則だと思います。
劇場来てから上記の事に引いてる人が必ずいるんですよ。。
「え、3時間なの?」とか客席がざわざわしている。
自分はそれを知って、また知った上で面白いと思って来ていますが、幕間に席を立つ人が複数。
幕間休憩無しは芝居に対する集中力を切らさない事が最大のメリットと思いますが、席を立ってしまう人が見えてしまうと気持ちがちょっとざらついてしまいます。
なので何とかして欲しい。
何とかした方がいい。
こんな事を書きつつ、途中で席を立ってしまった人は勿体無いとは思った。
2幕目の方が観やすかった様に思う。
席置きであるかなり豪華なパンフレットがあり(これも毎回ブレずにある様子)その中に
「演劇としての価値とか
そういったものは
観る側が決めれば良いことなので
私には興味が無い~」
とあった(勝手に引用失礼)
捉え方次第だとは思いますが、ちょっと危うく思う。
この芝居を好きになるか嫌いになるか、観て決めて欲しい、
と言うこともあるかもしれないが、
「3時間休憩無し。途中、幕間に魔法の様な舞台転換有り」
と言われて来たくないと思ってしまう人を客席まで呼んでしまっているのはどうか。
芝居は色々なデザインのチラシがあります。
本当に色々趣向を凝らしたチラシだけでも作品、と言える様なものもありますが、
正直、自分個人で言えば、チラシを観て「行ってみよう」と思う事は殆どありません。
何故ならば、チラシを観ただけじゃ、まぁどんな芝居がされるのか全くわからない為。
何でもっとちゃんと宣伝しないんだろうと不思議だったりします。
広告を打つ段階で内容が決まっていない、とかも多々あるんだと思いますが。
特に劇団としての形がある程度決まっているならばなお更。
どんな手法のチラシを使ってもいいと思いますが、
「夢だけ一杯」のチラシばかりでその部分は画一的過ぎると実はずっと思っています。
うちはこういう芝居するんだぜ!
って書いてあるとこがあっても良いのにね。
ネタバレBOX
当日パンフレットの話が出ましたが、かなり分厚く豪華。
以前は凄いなと思いつつも役者個々によって温度差がある様にも感じていたのですが、
今回はある程度テーマが絞られていて良かったと思う。
(もしかしたら前もテーマあったのかもしれませんが。テーマが良かったのかも?)
これも毎回徹底しているのですが、現在寄りのテーマからスタートし、2幕では未来の話に飛ぶ、自分はSFだと思っているんですけれど、そんな形。
人種による違い、考え方の違いってのは確実にあるんだろうなと。
人種違ったっていいじゃないか、と思ったりするのと同時にそう感じてしまう。
アイツのせいで悲劇は起こったと考えると、やはり仲良くはしたくないよな、と。
ただ、「忠誠を誓う為のある意味裏切り」の場面で笑いが起こったので、笑い話に終わる様に収まれば良かったのになー。
と言うか、笑い話では終わらないんだろうなと読めてしまったので、。
銃を持った人への詰めの甘さが龍が如くの様でした。
林田麻里さんの中国人は凄くないか。
関西弁の様に本場?の人が見たらどう思うのかわからないですが、自分にはちゃんと中国人に見えた。
ステレオタイプとしての中国人と言うのが根付いていると言う事でもあるけど。
てか実は、前回とかに出ていたあの人はいつ出てくるんだろう?
とずっと思って観ていたので。
化けた化けた。
冒頭に書いた通りですが、休憩無しの幕間に入る転換が本当に魔法の様なんですよ。
どれくらいの時間だったんだろう、体感で3~5分くらい?
全く違うセットが現れるという。
劇場的にゆったり観れたのが強いですが(前回は考えてみれば下北駅前劇場か?)、3時間は生理現象とか無ければ全然観れると思う。
満足度★
え?え?え?
正直、他の方の高評価の意味がわかりません。
少なくとも万人受けする内容ではなかったので、こう思った奴もいるというところを。
あまりにもと思って初投稿ですが出て来ました。
そういう人間を引っ張りだしたのは大したもの なのかなぁ。。
客席が特殊で普通の階段状の席とは別に、そちらが前とすると真横から見れる桟敷席みたいなとこが。
全席指定なので、入口のところで振り分けないといけないのですが(客席まで行ってしまうと間にステージがあるためもう一方には戻らないと行けない様な作り)
振り分けのスタッフの人が弱い。
先ずは、立て続けに客が来た時、一人一人にまで案内が出来ていない認識を持たないとかと。
一気に数百人が来るわけでもなし、チケット一人一人確認でもいいくらい。
間違えたお客に話しかけられてテンパるより全然いい。
また、通路がなんだか汚かったり(もうちょい隠すべきは隠すべき)、ちょっと危険な感じもした。
ということで真横の方の席に通されましたが、ちょっとあの長さの公演を観るには席が低すぎる狭すぎる。
端から二番目の席でしたが隣の席の人が外側に体を開いてくれて正直よかった。。
んーんー色々あって、こっちの方の席案内された人はあまり重要ではないと思われてる?とちょっと勘繰りたくなるくらい。
客席とステージ自体の作り・形は面白く、自分好みでしたけど。
ネタバレBOX
はじまって。
いくらなんでも音がデカすぎる。
役者のボリュームと合っていない。
ライブハウスでもあそこまででかいボリューム出さないだろくらいの。
そして、スモーク焚き過ぎ。
役者の顔見えないし、煙くてきつそうなお客がちらほら。
開演中、ずっと焚きっぱなしって凄いな。
床の下から煙が立ち上って来てたのはちょっとよかったけど。
全ての事について、あ、客の事全然考えてないんだなと思えてしまった。
客席で観たらどう見えるか、聞こえるか、感じるかを考えた方がいい。
申し訳ないが考えた事がない様に思えてしまう。
台本は高尚わかんね。
登場人物が多過ぎ&前述の通り顔が見えないので人の繋がりが分かりにくい。
この人誰だっけ?
なんでこいつはこの人に対して突っ掛かってるの?
と疑問ばかりだった。
それぞれの持つ名前が重要なんだと言う主張?
は朧げにわかったのですが、名前聞き取りにくい&顔と一致させることができなかったので(前述の通り:略)
やっぱりうーん。
舞台の仕掛け的には面白いと思える部分はあったんですけどねぇ。
カーテンコールの無い芝居をはじめて観た。
えええ???
終わってぽかーんとしてしまった。
公演時間2時間10分とうたっていましたが、実際2時間30分くらいあった。
それも正直きつい要因だった。