しゅうめいの観てきた!クチコミ一覧

41-42件 / 42件中
図書館的人生 vol.3 食べもの連鎖

図書館的人生 vol.3 食べもの連鎖

イキウメ

シアタートラム(東京都)

2010/10/29 (金) ~ 2010/11/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

星5つです
本当に面白かった。
短編集であり全4話。
第1話から前菜と名付けられており、
前菜→魚料理→肉料理→デザート
という副題のフルコースでした。

ネタバレBOX

今回は客演である板垣雄亮さんと、安井順平さんが、
メインの食材でしたね。
第2話の安井さん。
第3話の板垣さん。
これはそれぞれのキャラクターを活かしたものであり、
他の人では、代役は無理かもしれませんね。
客演とはいえ、ほぼレギュラーのように出演しているので、
当て書きされているのかも。

第1話の「人の為に装うことで、誰が不幸になるっていうんだ?」
ですが、ラストの浜田さん演じる甘利文雄の慟哭は、
一見すると、くだらないことなのですが、
人として、生物としての根幹を成すことなので、
そんな馬鹿なと思いながら、同意してしまう不思議な感覚。

第2話の「いずれ誰もがコソ泥だ、後は野となれ山となれ」
ですが、美学を持つ万引きの話。
師匠とか弟子とか敵役とか、
押井守の立ち食い師のような感じの話でした。
続編はないでしょうが、スピンオフは見たい感じ。
最後のオチには笑いました。
これは安井さんならではなんでしょう。

第3話の「人生という、死に至る病に効果あり」
ですが、This is 板垣という感じで、
全編セリフの山でした。
板垣さんが途中でとちっていましたが、
このセリフ量では、仕方がないのかなと。
この話がメインディッシュなのですが、
非常に食べ応えのある物語でした。
ラストの切なさは必見です。
それにしても、このネタは、イキウメらしいと言うか、
藤子・F・不二雄さんのSF短編を彷彿とさせますね。

第4話の「マヨネーズの別名は、全体主義的調味料」
ですが、デザートでした。
第3話のラスト濁すというか、イキウメらしい終わり方でしたね。

全体通して、成熟にあるというか、
毎公演楽しませてもらっています。
次回公演は、「散歩する侵略者」です。
再々演ですかね。
あの頃のメンバーで居なくなっている人もいるので、
どうのような配役でいくのかも楽しみです。
神様さん

神様さん

MCR

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2010/10/22 (金) ~ 2010/10/31 (日)公演終了

満足度★★★

MCR 「神様さん」を観て
初めて観劇する劇団でした。
観に行った理由としては、客演に有川マコトさんが居たから。

会場は、知ったる場所である三鷹市芸術文化センターの
星のホールなのですが、入ってビックリ!
座席が下になくて、組み立てられた屋台の上なのです。
2メートル位高いところからの観劇なのです。

でも、舞台はさらに高い。
3階層になっていて、一番上は屋台の上からでも見上げる構図。
これが体感的に、「神様」を意識させる作りとなっていました。

神様になった人。
神様から降りた人。
神様にあり続ける人。

姫の悲哀が、笑いの部分との対比で、
とても悲しいものと感じました。

ただ、惜しいと感じたというか、
私の好みの問題なのですが、
姫にもっとリアルさが欲しかった。
例えば、もっと公務をやっている姿を入れるとか、
そうすると、もっと「神様」のリアルが出たのかなと。

「神様」もそれなりに苦悩もあり、
「普通」もそれなりに苦悩がある。
皆、同じであるんだろう。
ちょっと元気をもらった感じです。

このページのQRコードです。

拡大