忍守シン(しのもり しん)の観てきた!クチコミ一覧

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ダキニ城の虜

ダキニ城の虜

舞台芸術集団 地下空港

恵比寿・エコー劇場(東京都)

2014/12/16 (火) ~ 2014/12/22 (月)公演終了

満足度★★★★★

本当に予想できなかった
本当に最後まで予想できない展開でした。作・演出の伊藤靖朗氏の才能に脱帽です。2時間を越える尺でしたが、最後まで飽きさせません。
ブラックでグロくてシリアスなのに、なぜか笑いが起きるというのは不思議です。おそらく役者が真面目な顔をして妙なことをやるからなのだろうとは思いますが、この絶妙なバランスは凄いです。
圧巻だったのは、やはり田代絵麻さん。気高く畏敬の対象であり、且つはかなさを持つ営業統括部長エマニュエル・ダキニーを圧倒的な存在感で演じておられます。

ネタバレBOX

地下空港さんの代名詞とも言えるテクノロジーを駆使した演出は今回は抑え目であったと感じましたが、エコー劇場というやや大きい劇場だったからかもしれません。
それにしても最後のセリフが「私のおならです」とは・・・。本当に最後まで予想できない舞台でした。
欄外

欄外

劇団テアトルジュンヌ

立教大学 池袋キャンパス・ウィリアムズホール(東京都)

2014/12/10 (水) ~ 2014/12/14 (日)公演終了

満足度★★★★

シュールでブラックで
シュールですが真っ当な、王道の小劇場芝居。やはり力があります。
思いっきりブラックなこの世界観を表現出来た役者さんたちに拍手。
鬼気迫るボスは勿論、どの役の方も最後まで一貫性を持って演じておられたのが素晴らしい。

ネタバレBOX

すさんでないけどスサミさんが良かった。
劇画日本昔話

劇画日本昔話

to Peace

Dining Space ONE PEACE(東京都)

2014/12/10 (水) ~ 2014/12/14 (日)公演終了

プロットと表現
題材、着想は面白いです。プロットがしっかりしているので、物語の展開に無理が無いです。
そしてそれをいかに表現するかが課題で、例えば随所に”ギャップ”を表現する場面があるわけですが、うまくいっている所と、いまひとつだった所がありました。ここが丁寧に表現出来ると、もっと良かったと思います。

ネタバレBOX

犬塚パパと子供の切り替えは見事でした。
須田パパは素との切り替えが・・・。頑張って下さい。
カタストロフィ・レイ/光陰炎の如し/なのに私なんか宇宙人になりたいなんて言ってた

カタストロフィ・レイ/光陰炎の如し/なのに私なんか宇宙人になりたいなんて言ってた

劇団milquetoast+

新中野ワニズホール ( Waniz Hall )(東京都)

2014/12/09 (火) ~ 2014/12/09 (火)公演終了

1ステージ公演
二人芝居の3本立て。うち2本は再演とのことでしたが、新作1本も以前の作品の続きといった趣でした。
1ステージしか行われない公演でしたが、そのぶん情熱もお客さんも集中し、濃いものがありました。とにかく、やるということが重要なのだと思います。

PRESS

PRESS

JACROW

サンモールスタジオ(東京都)

2014/12/04 (木) ~ 2014/12/08 (月)公演終了

満足度★★★★

人間が描かれる
久々にJACROWさんのお芝居を観させて頂きました。さすがにクオリティ高いです。個々の人物像の作り込みがしっかりしており、高い技術力を持った役者さんが入念な役作りをして演じておられます。見事です。

物語としては、個々の人間の思惑が突き進むと結果的に悲劇が生まれる、という内容でした。マスメディアの力で人の人生が狂わされていく様が描かれますが、最近ではこれにソーシャルメディアが加わって、暴力性は増していることでしょう。

ネタバレBOX

役者の皆さん、上手いです。
いつも注目している蒻崎さんは比較的地味な役だったので、次はメインの役が観たいですね。
パーティーはそのままに 2014

パーティーはそのままに 2014

東京天然デザート

遊空間がざびぃ(東京都)

2014/11/21 (金) ~ 2014/11/23 (日)公演終了

わかりやすさが第一
再演ということで、プロットのしっかりした台本で内容はわかりやすかったです。
出ている役者さんに色々なタイプがあり、楽しめました。一部、この人はもっと違う役のほうがよかったのではと思うところもありましたが、色々制約はあるので致し方ないでしょう。ちょっと小劇場っぽくない演技が多かったように思えますが、わかりやすい演技を求めた演出の結果であろうと推測します。

とけない鎖

とけない鎖

劇26.25団

OFF OFFシアター(東京都)

2014/11/19 (水) ~ 2014/11/23 (日)公演終了

満足度★★★★

リサリーサさん渾身
なるほど、とけない鎖。
実際の事件を元にしているとはいえ、こんな嫌な話を作品に昇華して書き上げることの出来る杉田氏は凄い。一体、頭の中はどうなっているのだろう。
役者陣もよくこれだけ目を背けたくなるような世界を創り上げられるものと感服。リサリーサさん渾身の演技が光っている。

殿(しんがり)はいつも殿(との)

殿(しんがり)はいつも殿(との)

ポップンマッシュルームチキン野郎

シアター風姿花伝(東京都)

2014/09/18 (木) ~ 2014/09/29 (月)公演終了

満足度★★★★★

面白くて、しかも感動的
黄金のコメディ・フェスティバル2014で観劇。もう2連覇でいいのではないか。そう思わせる素晴らしい作品であった。
色々な要素を詰め込みながら物語が破綻しない構成力、役者の演技。全てを完璧に作り上げる姿勢。それらが渾然となって、笑いから感動までを引っ張り出すこの振り幅の大きさは、他の追随を許さないであろう。
しばらくはPMC野郎の天下が続くに違いない。

ネタバレBOX

「そなたの殿は、拙者が守る」なんてセリフ、普通は書けません。やはり作・演出の吹原氏は天才なんだと思います。それをまた普段、飛び道具状態のCR岡本物語さんに言わせるなど、心憎過ぎます。
U&D&O

U&D&O

おぼんろ

シアター風姿花伝(東京都)

2014/09/18 (木) ~ 2014/09/29 (月)公演終了

二人で挑戦
黄金のコメディ・フェスティバル2014で観劇。「おぼんろ」さんは初見。
コメフェスを二人芝居で挑戦するという、相当勇気のある決断をされたことに敬意。
内容はコメディというより小劇場演劇の王道を行くようなシュールで突飛で楽しめるものとなっている。ただ、笑いの要素が比較的小ネタに集中していたように感じられ、もうひとつ何かあっても良かったのではないかと思う(贅沢かもしれない…)。
稽古は大変だっただろうなと推察される。

片恋スパイラル

片恋スパイラル

私立ルドビコ女学院

サンモールスタジオ(東京都)

2014/09/17 (水) ~ 2014/09/23 (火)公演終了

満足度★★★★

楽しくて、そして・・・
楽しくて、そして切ない物語。
公演全体の構成は同じフォーマットを辿っているが、その中で語られる物語には余計なものは無く、かなり繊細に描かれている。永遠の片恋、ですか・・・。
歌や踊りのクオリティには磨きがかかり、本当によく練習したのだろうと想像させる。この懸命さがルドビコの魅力のひとつであろう。
前作の主人公”最凶ガール"が良い感じで絡んでくるのも良かった。

ネタバレBOX

私の観た回では、HRのダメ出しの斬れ味がいまひとつだったような気がしました。本編とは関係ありませんが、これが結構大きなウェイトを占めてますので。
【全公演終了しました。ありがとうございました】カムバック!矢板のガールズ♪

【全公演終了しました。ありがとうございました】カムバック!矢板のガールズ♪

らちゃかん

小劇場B1(東京都)

2014/09/10 (水) ~ 2014/09/14 (日)公演終了

素直でわかりやすい作品
ホームコメディに青春ドラマ、そこにトンデモ話を加えたハートウォーミング系(こう書くと想像しづらいが・・・)。過去と現在を行き来するが、構成がシンプルなのでわかりやすい。
役者さん達の演技は安定感あり。
全体として少しおとなしい印象を受けたが、他の作品がどうだったのか気になるところ。

ネタバレBOX

キジはおいしい役どころ(キジなだけに?)。

ラストは、できれば生歌が聴きたかった。
ゲキミックス!

ゲキミックス!

劇団milquetoast+

新中野ワニズホール ( Waniz Hall )(東京都)

2014/09/05 (金) ~ 2014/09/14 (日)公演終了

仮面ライダーと春
劇団ロンドン坊や 「男の子の「みんな」は仮面ライダーになれない」・・・
体の動きのキレが良く、殺陣がキマッている。相当、練習したのだと思う。
役者を3人に絞り、シンプルな構成にしたのは正解。
演技がしっかりしており、良かった。

劇団milquetoast+ 「春」・・・
すごい量のセリフ。それを動きながら淀みなく語るのは見事。
役者陣は役にはまり、皆良く演じていた。
長野氏の台本は、人の業を考えさせられる。

ゲキミックス!

ゲキミックス!

劇団milquetoast+

新中野ワニズホール ( Waniz Hall )(東京都)

2014/09/05 (金) ~ 2014/09/14 (日)公演終了

マネキンと夏
1ステージで2作品上演。傾向の異なる2本を見比べるのが楽しい。

スピニングチョーク 「マネキン」・・・
店を守るために奮闘するマネキン。それに対する店長の反応があと一歩。
マネキンが動くことにもっと驚いたり、最後にマネキンたちがああなることにもっと情緒的に反応していれば・・・。少しあっさりし過ぎたかもしれない。

劇団milquetoast+ 「夏」・・・
発想の突拍子の無さが面白い。そして、こういう台本は私には書けない。
主役の相良さんの演技は安定感抜群。

解散

解散

江古田のガールズ

本多劇場(東京都)

2014/08/05 (火) ~ 2014/08/06 (水)公演終了

本多劇場愛
観劇からずいぶん時間が経ってからの投稿で申し訳ないです。

江古田のガールズさんは初見。歌謡ショーのようなことをやっていたとのことで、楽しい舞台であった。平日の2日しか借りられなかったのであろうか、小劇場演劇の憧れの地・本多劇場への愛があふれる作品。うらやましい。

ネタバレBOX

制作の話と言いながら、演出家がするような苦労を制作の人がやっているのは違和感があった。そのような劇団もあるのだろうか・・・?
いぶかりぼうや

いぶかりぼうや

劣等星人

キッド・アイラック・アート・ホール(東京都)

2014/08/02 (土) ~ 2014/08/03 (日)公演終了

意外なシュールさ
本番観られないので、無理言ってゲネを観させてもらった。
シュールなフランス映画(ルイス・ブニュエルとか)みたい。会話が微妙にズレた会話劇。作者はそのような意図は無かったかもしれないが、シュールさを更に追究すれば、他の劇団には無い独自の世界を作れるであろう。
旗揚げで色々苦労したであろうが、頑張って欲しい。

うちの犬はサイコロを振るのをやめた

うちの犬はサイコロを振るのをやめた

ポップンマッシュルームチキン野郎

駅前劇場(東京都)

2014/07/04 (金) ~ 2014/07/13 (日)公演終了

満足度★★★★

結果
千秋楽に観劇。もはやPMC野郎は小劇場に収まり切れない。連日満員の盛況は実力に見合った結果なのだろう。
あらん限りの要素を詰め込み、笑いと涙の両方を追求し、これだけの作品に作り上げられる吹原氏の手腕。それに応える役者陣。PMC野郎の天下は当分続きそうである。

ネタバレBOX

ゴルバチョフの最期がややわかりにくかったのが唯一の惜しい点。(シヅ子をかばって爆弾をくらった、とかならわかりやすかった)
夏といえば! に捧げる演劇儀式 〜愛と絶望の夢幻煉獄〜(ご来場下さいまして、誠にありがとうございました!!!!!!!!!)

夏といえば! に捧げる演劇儀式 〜愛と絶望の夢幻煉獄〜(ご来場下さいまして、誠にありがとうございました!!!!!!!!!)

宗教劇団ピャー! !

pit北/区域(東京都)

2014/07/09 (水) ~ 2014/07/13 (日)公演終了

満足度★★★

アングラだった
がっつりとアングラであった。
劇団初見のため毎回こうなのかは判断できないが、宗教劇団の名の通り、いささか新興宗教じみたテイストの演出。演劇という枠組みを破壊しようとする試みは昔からあったような既視感をおぼえるものの、とにかくやりたいことをやってやろうという姿勢はたいしたもの。どこからそのモチベーションが湧くのか知りたい。

ネタバレBOX

ゲスいネタを仕込むという噂は聞いていたが、衣装の下に仕込んであったペニバンを外してハンガーにかけるとは、どれだけの観客が気づいたであろうか。
BoyZ talk Zero~Illegal Function Call ・ BoyZ talk Ⅳ~導かれしクズ達

BoyZ talk Zero~Illegal Function Call ・ BoyZ talk Ⅳ~導かれしクズ達

劇団YAX直線

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2014/07/03 (木) ~ 2014/07/06 (日)公演終了

満足度★★★★

予想外の面白さ
よもやこんな面白いものを観せて頂けるとは、全くの予想外。小さめの舞台で大道具類は一切無しの素舞台。そこで役者だけが元気いっぱいに弾けまわり、話の内容も「あの娘が好きだ」だのごくごくくだらないもの。なのに単なる大味な芝居にならず、実は結構繊細でしっかりとした演技を随所に入れてきて、観る者の心を揺さぶる。これは本当に見事だと思う。

ネタバレBOX

リアル現役女子高生を女子高生役に起用するという卑怯な手は使っているが、魅力的でリアルな芝居を引き出していて、文句の言いようが無かった・・・。
ブラインドタッチ

ブラインドタッチ

ラズカルズ

サンモールスタジオ(東京都)

2014/07/02 (水) ~ 2014/07/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

渾身
主演の手塚けだま氏、渾身の演技。主人公の切なさ、必死さがストレートに伝わってくる良い芝居であった。佐藤宙輝氏のAV男優役も良い。総じて、役者陣の演技、リアルな人間の描き方が良かった。
突拍子も無い話がありながらも話の展開に無理が無く、じゅうぶんに説得力のある物語。このような台本はなかなか書けるものではない。
さりげなく映像の技術が凄い(演技と映像を見事にシンクロさせていた)のだが、よくよくクレジットを見ると舞台芸術集団”地下空港”の人が関わっており、納得した。

ネタバレBOX

角膜移植は眼球全体を取り出すわけではないのに、なぜ義眼?と疑問に思ってしまった。
片目での運転も免許の更新が出来ないのではと思って調べてみたら、片目視力0.7でOKであった・・・
吾が魂の八犬伝

吾が魂の八犬伝

劇団ギルド

明石スタジオ(東京都)

2014/06/26 (木) ~ 2014/06/29 (日)公演終了

役者は板の上に立ちたいもの
芝居の中の世界と、それを演じる大衆演劇を取り巻く世界のリンクがよく描けた面白い台本。再演ということもあり、昭和11年を舞台にしながら現代でも通じる内容になっており、出演者たちの頑張りも含めて良い公演であった。
役者というのは板の上に立ちたいという痛切な思いを抱いているのである。

ネタバレBOX

色々な役者さんが良い所を出していたが、特に北村りささんの立ち姿が良かった。

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