忍守シン(しのもり しん)の観てきた!クチコミ一覧

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LOVEマシーン2017

LOVEマシーン2017

宇宙論☆講座

ラ・グロット(東京都)

2017/09/22 (金) ~ 2017/09/24 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/09/22 (金) 20:00

価格0円

相変わらずの虚実ないまぜ、ではなく虚ばっかりの宇宙論★講座。その天才的で人を喰ったような作風は健在。直球の恋愛劇というのも勿論ウソ。だがドラマ作りの本質的な部分には心の琴線に触れる何かがあるというのが魅力である。照れ隠しをせず、それを素直に出して来たら末恐ろしいと思うが、今後もずっと照れ隠しを続けるのだろうな…

最愛の慈泣き

最愛の慈泣き

TYPES - タイプス -

studio applause (スタジオアプローズ)(東京都)

2017/09/20 (水) ~ 2017/09/24 (日)公演終了

鑑賞日2017/09/21 (木) 19:00

価格3,500円

色々と予想外の展開。作風や演技が単純なカテゴリーに収まらず、かなり冒険的な作品である。そして後半は主張が直球であった。

ネタバレBOX

アイドルなのに歌わないなと思って観ていたが、後半の展開を考えると別に歌わなくてもよかったわけである。それにしてもはじめの1時間とラスト30分の、あまりのテイストの違いに驚く。
花嫁は雨の旋律

花嫁は雨の旋律

ILLUMINUS

ザ・ポケット(東京都)

2017/08/16 (水) ~ 2017/08/20 (日)公演終了

鑑賞日2017/08/18 (金) 19:00

座席K列8番

価格4,800円

チーム♭を観劇。
人生やり直したいとは誰もが一度は思うことであろう。しかし自分の人生は必ずしも自分のものだけではなく、他の人の人生の一部にもなっていて、そこに対する責任も引き受けねばならない、ということなのだろう。
「まついゆか」さん、良い役でした

ネタバレBOX

心が幼女に戻ってしまった女性を連れて帰って育てるという話は、たとえ相手が妻だったとしても今のご時世どうなのだろう?…と余計な心配をしてしまった。とはいえ全体としては甘いテイストで女性の支持を受けているようであるから、問題視されないようである。
主人公の周りの人間たちの物分かりが良すぎるのが、ドラマとしては物足りないかな。
秋心SUMMER

秋心SUMMER

宰団紡人企画

ザムザ阿佐谷(東京都)

2017/08/17 (木) ~ 2017/08/20 (日)公演終了

鑑賞日2017/08/17 (木) 19:00

価格3,500円

死と生、聖と俗とは隣り合わせ。そうした二面性があるのが人生というもので、それについては誰もとやかく言えないものなのであろう。
元は高校演劇だったとのことだが、非常に素直な作品。演出の蒼木鞠子氏、舞台演出は初であるが堂々としたものである。なおかつ女優としての鞠子氏については、今まで見たことのない新しい芸風を見せてもらった。

ネタバレBOX

おばあちゃん役の方は、さすがに見た目が若すぎる。何故、老けメイクをしなかったのか疑問が残る。

中は見えなかったが、もし棺桶の中にずっともう一人役者が居たとしたら、凄かったと思う。
おんわたし

おんわたし

SPIRAL MOON

「劇」小劇場(東京都)

2017/07/12 (水) ~ 2017/07/16 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/07/16 (日) 14:00

価格3,500円

再再演ということもあり、安定したクオリティ。台本がよくできており、芝居全体として丁寧な作りであった。演技も自然で、方言を含む会話でここまで出来たのは良かったと思う(沖縄の言葉がわからないので、本当に自然だったどうかはわからない)。
ただ、終わり方は何となく終わった、という感じであった。

ネタバレBOX

惜しいのは、郵便局のバイト女性が何をキッカケにタモツを許す気になったのかがわかりにくいところ。いつの間にか心変わりしたという印象
イシュタル~女達の饗宴~

イシュタル~女達の饗宴~

劇団熱血天使

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2017/07/13 (木) ~ 2017/07/16 (日)公演終了

価格3,800円

三部に分かれており、”女”を中心に据えるという共通項を除けば全く異る作品群。プラス、開演前パフォーマンスも有り、ボリューム満点。
役者の他にダンサーやミュージシャンも、そのスキルを遺憾なく発揮している。

会場である絵空箱の使い方は勉強になった

孤独の観察

孤独の観察

シアターノーチラス

OFF OFFシアター(東京都)

2017/07/12 (水) ~ 2017/07/16 (日)公演終了

鑑賞日2017/07/13 (木) 19:30

価格2,700円

同調圧力や無自覚の攻撃が人を傷つけるという、人間の残忍性の本質を描く作品。
テーマや問題に真摯に向き合う姿勢が良いと感じた。
本当はもう少しメリハリがあったほうが観易くなるのだけど、話の展開上、致し方なし。

ネタバレBOX

途中で犯人がわかってしまったのだが、登場人物は少ないし、推理モノというわけではないのでこれで良いのであろう。
ヒナの姉は、母親にしたほうがもっと説得力が増すのではないかと思った。
瀬戸の夫は美味しいところを持って行く役で、ズルい。
幻月パーライティーナ

幻月パーライティーナ

salty rock

明石スタジオ(東京都)

2017/06/29 (木) ~ 2017/07/02 (日)公演終了

鑑賞日2017/07/01 (土) 18:00

価格2,800円

本日二本目、高円寺・明石スタジオにて‪saltyrock『幻月パーライティーナ』観劇。いかにも小劇場演劇という感じに懐かしさすらおぼえる。
‪過去を後悔しているのは自分だけではないと知っても、尚も自分を許せないのが人間なのか。思いやりと傲慢は紙一重といったところであろう。‬
‪前回の私の公演に出て頂いた、まついゆかさんは安定の好演‬

ネタバレBOX

間とかテンポ、セリフの受けが一定のパターンになっていたので、部分部分で崩していったほうが変化があってよかったと思う。
シラノは最初から目立ち過ぎなので、始めは存在感を消して後半とギャップがあるほうが好み。
そして、作家さんと妻の身長が若い頃と逆転するという奇跡。演劇だから仕方がないと言ってしまえばそれまでだが…
たからモノ

たからモノ

おきあがりこぼし芸術祭

座・高円寺2(東京都)

2017/06/30 (金) ~ 2017/07/02 (日)公演終了

鑑賞日2017/07/01 (土)

価格4,500円

特攻兵器である人間魚雷"回天"を題材に、現在の平和は彼等の犠牲の上に成り立っているというオーソドックスなテーマ。舞台の作りもオーソドックスで無難な内容であった。
メインストーリーとサイドストーリーの繋りがよくわからず、もっと明確であったほうがいいのではないかと思った。
あとは戦後70年を経た今、何を問うかである。語り尽くされた話ではなく、今この時代のこの状況だからこそ言うべきことがあるのではないだろうか。とはいえ、説教くさくなっては面白くなくなってしまうが。
役者さんたちはよくやっていたが、絶叫セリフが多い演出。ここぞという時にだけ絶叫してもらうほうが私の好み。声が枯れてしまっている役者さんがいて、どうしたものかなと思ってしまった

おうちにかえる・オブ・ザ・デッド

おうちにかえる・オブ・ザ・デッド

サムゴーギャットモンテイプ

RAFT(東京都)

2017/06/21 (水) ~ 2017/06/25 (日)公演終了

鑑賞日2017/06/25 (日) 13:00

とても奇妙なテイストで、笑っていいんだか悪いんだかわからんという、当惑させられる作品。構成は面白いし、役者さん達の演技は良かった。ただ、非現実的な設定にリアリティを持たせるには、もう少し工夫が必要であったと思う。
総じて役者陣は良かった。カンボさんはいつも通りの役柄だったので、別パターンも見てみたい。五十里さんのおばはん具合がリアル。杏さんはいかにもヤバい人という感じで良かった。

ネタバレBOX

「デモ」は起こらないと思う。
君の死に方、私の生き方

君の死に方、私の生き方

コルバタ

新宿スターフィールド(東京都)

2017/05/24 (水) ~ 2017/05/28 (日)公演終了

鑑賞日2017/05/24 (水) 19:00

価格3,500円

若い感性で作られた作品で、リアリティよりファンタジーに重点が置かれた作品。ここは好みが分かれるところであろう。残念なのは、説明的なセリフで直ぐに話を収束させてしまうところ。感情が切れて次に繋がらず、盛り上がりに欠けてしまうのが惜しい。
あと、プロレスをやるなら何らかの理由付けが必要(ここは説明不足)。前世が…というだけでは足りず、せめて余興という設定にするとか。また、せっかくレスラーが本物なのだから、リングアナとレフェリーにはもっと練習してリアリティを増して欲しい

ネタバレBOX

セリフにリアリティが足りない箇所が多かったので、感情移入しづらかった。例えば、「最善を尽くします」とは本物の医者なら言わないだろう。

作者の方は、ずいぶん結婚に幻想を持っているとお見受けした。
『死なない男は棺桶で二度寝する』 &『オハヨウ夢見モグラ』

『死なない男は棺桶で二度寝する』 &『オハヨウ夢見モグラ』

ポップンマッシュルームチキン野郎

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2017/05/03 (水) ~ 2017/05/14 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/05/11 (木) 19:30

価格3,800円

「死なない男は棺桶で二度寝する」観劇。最初はハチャメチャな要素を提示し、それを情感豊かに回収する様は見事と言うほかない。R18の回を観たが、ウエットなシーンが多いので、通常回よりもむしろバランスが取れて良かったかもしれない。全員上手い役者さんだが、主役の吉田氏はさすがに随一の芝居であった

『死なない男は棺桶で二度寝する』 &『オハヨウ夢見モグラ』

『死なない男は棺桶で二度寝する』 &『オハヨウ夢見モグラ』

ポップンマッシュルームチキン野郎

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2017/05/03 (水) ~ 2017/05/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/05/10 (水) 19:30

価格3,800円

「オハヨウ夢見モグラ」観劇。
短編集だが一本一本が濃いので何本もの名作を観たような印象。無理なく笑わせ、無理なく切ない気持ちにさせられる。短い尺でこれだけ感情がゆさぶられるのが天才・吹原氏の真骨頂である。

SENSE OF LOSS

SENSE OF LOSS

劇団Turbo

駅前劇場(東京都)

2017/04/27 (木) ~ 2017/05/01 (月)公演終了

鑑賞日2017/04/30 (日) 15:00

価格3,500円

初見の劇団さんです。まず、65回目の公演という数字に驚きました。年2回ペースのようですので、30年以上続いているということでしょうか。それだけでも凄いことです。
内容としては親子の情に関するもので、良い話ではあります。
気になった点としては、説明をセリフに頼り過ぎていることと、役に軽重の差があることです。特にシスターの二人には何のエピソードも無く、ただ居ただけという印象になってしまったのが残念です。巻き舌にも特に理由は無かったようですし・・・

第10回公演プロミスト・ランド

第10回公演プロミスト・ランド

ぷろじぇくと☆ぷらねっと

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2017/03/29 (水) ~ 2017/04/02 (日)公演終了

鑑賞日2017/03/30 (木) 19:00

作者の想いのこもった、魂を削るかのように創られた作品。心が痛くなるような要素が散りばめられながらも、生きる希望を失わせないための詩となっている。
その想いに応えるためには、役者にはかなりの負荷がかかるであろう。

3年B組金玉先生

3年B組金玉先生

Peachboys

シアター711(東京都)

2017/03/24 (金) ~ 2017/04/02 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/03/24 (金) 20:00

下品なタイトル、下世話な話、どうしようもないくだらなさ。それを大の大人が真剣にやる様が清々しく感動的。冒頭から最後まで人を喰った(文字通り、登場人物が一人、喰われる)ネタ満載で、無理矢理笑わされる。なにより、演者たちが演技の上手い人が揃っているからこそ成立する力業なのであろう。楽しめる。

ドラマアカデミーArt-Loving第一期生 俳優クラス・社会人クラス修了公演

ドラマアカデミーArt-Loving第一期生 俳優クラス・社会人クラス修了公演

Art-Loving

スペース29(東京都)

2017/03/23 (木) ~ 2017/03/26 (日)公演終了

鑑賞日2017/03/23 (木) 19:30

俳優クラスを観劇。短編11本のオムニバスで、俳優自らが作劇したとのこと。
通常の演出家による芝居とは違い、感覚や感性を重視している。
そのためか、観客目線で見た時の足りない部分、舞台全体としての視点が不足しがちであった。これは、この公演の趣旨からしたら致し方ないことなのであろう。

ネタバレBOX

短編なので、できれば開始して直ぐに
・その状況
・登場人物の関係性
がわかるようにすると良いと思う。
室町シーザー

室町シーザー

劇団YAX直線

阿佐ヶ谷アートスペース・プロット(東京都)

2017/03/07 (火) ~ 2017/03/12 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/03/08 (水) 19:00

面白い。小劇場演劇の王道、という感じの良作であった。
でも、「小劇場演劇に王道などあるのか?邪道こそが小劇場演劇なのでは?」という疑問も沸くが、「邪道も極めれば王道」ということなのだろう。そう思わせるだけの力のある舞台だった。自虐的に「インチキ時代劇」と称しているが、なかなかどうして、よく研究され良い脚本。役者陣にキレのいい演技が浸透しており、演出・原氏の意図が全員に伝わっているように見受けられる。

ネタバレBOX

細かい部分で難点なあるものの、それを上回る面白さが良かった。
ピタっと決める所が決まらなかったり、舞台奥の目隠しが揺れて裏が見えてしまったりと、残念な点はあったが・・・
あと、灰皿の位置は客席から離したほうがよい。煙が客席に流れ込み、においが気になった。
これでおわりではない~2017ver.~

これでおわりではない~2017ver.~

アンティークス

「劇」小劇場(東京都)

2017/02/22 (水) ~ 2017/02/26 (日)公演終了

鑑賞日2017/02/22 (水)

再演ということで、伝えたいことは明確でよくわかりました。
役者陣の中では坪和あさ美さんの演技が光っていました。年齢の違いによる演じ分けとか、雑巾の使い方とか。

ネタバレBOX

話は概ね理解できたのですが、随所に状況がよくわからない箇所があり、そこで思考が中断されてしまったのが惜しかったです。例えば、二度目の事故シーンで城田が何故そこに倒れてるの?と疑問に思い、終演後に役者さんに確認しました。
桜花と風の追憶

桜花と風の追憶

空想嬉劇団イナヅマコネコ

上野ストアハウス(東京都)

2017/02/02 (木) ~ 2017/02/06 (月)公演終了

鑑賞日2017/02/02 (木)

座席B列2番

旗揚げ公演の、初日初回を観劇。観ているほうも緊張するものですが、無事終了。
多くの要素を入れ、最後まで展開の読めず目が離せない物語でした。
作・演出はPMC野郎出身のCR岡本物語さんだけあって、単なるファンタジーにとどまらない、笑いも毒もある良い舞台でした。
役者陣の中では黒咲ちよこさんが良かった。(緑の銃を持った人です)

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