+sugar+の観てきた!クチコミ一覧

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密夜譚

密夜譚

feblaboプロデュース

RAFT(東京都)

2025/11/19 (水) ~ 2025/11/24 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

個人的にはめちゃんこ久しぶりなfeblaboさん。短編三作のうちの「金の惑星」を観劇しました。極端な状況下で話し合われる命の値打ち。ちょっと・・・極論が過ぎて。実験的な作品だなと感じました。火星の皇族の方のお話などは、自身の病気の治療費の為に国民から血税を巻き上げ続けていたのだから自分は生き残らなくてはいけないという主張だったけども、そもそも国民の命を搾り取っていること自体は罪には思わないんだ?と思ったり。銀河鉄道が出てくる辺りには宮沢賢治と演劇の親和性がまたここに。

ファントムナイトバラード

ファントムナイトバラード

劇団Little★Star

堺市立西文化会館・ウェスティホール(大阪府)

2025/11/24 (月) ~ 2025/11/24 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ほぼ毎年観に行かせて頂いていて、未来輝く若者達の輝く姿に元気をもらっているのですが。いや〜もうねぇもはや鍛え上げられた成果の発表の場ではないね、しっかり大人と変わらない劇団公演。総員底力の上がり方が凄い。みんな凄い。年ごとにメンバーの入れ替わりはあるだろうに、あった上で尚且つ。
もう原石じゃない、とっくにキラッキラに輝いてる。クライマックス観てて思いました、剛さんが信頼してバトン渡したんやな〜って。だいじょうぶって。応えてた、素晴らしかったです。芝居も歌もダンスも。
舞台がお城を利用した学校だったのですが。お城の学校って…えぇなぁ。素敵やなぁ。そんなん本当に通えたら絶対探検するよね。絶対撮影とかするよね。えぇなぁ。今回さ、謎解きあったんですよ。わたしが過去に解答が分かったためしのない謎解きのある演劇。間に休憩挟んで解答提出するタイン挟んでからの解決編。ふっ、もちろん分からんさ…。休憩時間にさ、剛さん壇上に出てきて当パンの中にあるヒントを教えてくれるわけやけどさ…ほら分かりますよねっておっしゃるんやけどさ…分かる・・・?何故それで分かるのデスカってさ…ふっ。。。謎解きは分からないまでがワンセット(個人の所感)

INDEPENDENT:25

INDEPENDENT:25

INDEPENDENT

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2025/11/20 (木) ~ 2025/11/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

木金通し券にて観劇。
トライアル枠は開演時間に間に合わないので、ロビーにてモニタ観劇でした。
感想は二日分まとめてネタバレBOXへ、観劇直後にSNSに投稿したものをほぼそのまま転記しました。
追記したくもなるのですが沼に入りそうなので(笑)あえてそのままのライブ感で。

ネタバレBOX

[t1]今年はねトライアル公開審査行ってないんです。だから全くの初見で。だから例年ならどうボリュームアップしたのかを観るのだけれど、逆にどこがボリュームアップしたところなのか推察するという、逆輸入。
そんな個人的にはちょっと長年の例年とは違うトライアル枠。いつものように開演には間に合わずのロビーでのモニター観劇でしたが、いんや〜面白かった!これは面白い!仕掛けとしての面白さもありつつ、羽ばたく想像力が、そうだよそれでいいんだよって、熱くなっちゃった。

[a]推し活は沼ですねぇ。節制なく心のままに邁進していれば底なし沼。我に帰れるタイミングはあるのか、はたまたたとえ身を滅ぼそうとも我に帰ることなく心中するのも幸せというものなのか。ちょっと宗教にも似てる、推し活。スポーツ観戦全く興味なくて、それでもニュース映像で目にすることはある。だから…たった一人ぼっちのサポーターの勇気、偉大さは想像に容易く。そりゃあバズるわよwだからやっぱりさ、継続はチカラなり、ここでも。諦めたらそこで試合終了ですよね。その先に開ける希望がある、かもしれない。

[b]ずっと真っ暗。あるのはひっそりした灯火のみ。観せるという概念からは逸脱していて朗読の域。でもそこには映像では成し得ない、生の舞台でしか成し得ないもの、役者の息遣い、火の燃える匂い、静かに響く物音があって。一年間、映像の一人芝居ライブ配信に挑み続けて得た財産の結晶がそこにありました。その一年を経たからこその石畑くんの今を観る。さらにはここが終着ではなく、続いていく先々を予感させてくれるような面持ちがして。継続はチカラなりを体現。

[c]弁護士が事件のあらましを語る法廷もの、マイノリティだけど実はキレ者であるやり手の弁護士、ダイゴさんの好きが詰まった作品になってました。ウクライナ侵攻を題材にしたのは…まだ生々しさがあって私には思考的ノイズになったかなぁ。そのスケールの拡大は連続ドラマの劇場版のようで、それはそれでそれもダイゴさん好きそうやなぁというポイントではありましたが。ほんといい加減終わらんかなぁ、あの戦争。どうすれば終わるんやろね。こんな風に現実でも世界のどこかで終わらせようと格闘してる人々が、きっと。

[d]不倫関係で満足しちゃう女性の気持ちってわっかんないんですよねぇ。いつもどうして?って思います。この女性に至ってはけして相手の事が好きではないんやろなぁって。依存してるだけの関係。恋愛の楽しさ充足感に溺れて手放せなくて。不毛。でもなんかしら、披露されるあれやこれやの手練手管にほぉなるほどそうか〜って素朴に感心しちゃったり(笑)おぐりさんの怪演に満足!

[e]透析が必要な域の腎臓病、コミュニケーションがすんなりではない認知症、ちょっとセンシティブで重苦しい気持ちを刺激しかねないものを扱ってはいるんです。でもね。描かれてるのはそこに向き合ってる作業療法士さんで。ずっとポジティブで閉じてなくて開いてて。
コミカルな演出もあって。一期一会、人と人とのご縁の輪廻もあって。物事の側面なんて多面で。捉えかた次第で。悪く悪く思っていたらどこまでも悪いままだし、その逆もまた然り。人の生き方というものがありました。

[f]凄かった。凄い30分でした。本戦全日程のトップバッターから観るにはあまりにいきなりガツンとしてて。普段あまりみない谷屋さん。ホームでこんな人物いたら異分子が過ぎる(笑)谷屋さんの七色な引き出しを惜しげもなく振る舞われた気持ち。
わたしには黒いゴミ袋から出てきた包みが生首に見えて。この男はこの四畳半の部屋で一体何人殺めたのだろうかと戦慄したのですが。コンビニの彼女が妄想だったことで、様子が違ってきて。そこからグルグルグルと思考が巻き戻りました。ひとつひとつ積み上がった布石が一気に初期化される感覚。
ちょっと待て、あなたは一体何者なんだと。観た光景、聞いた言葉、30分間を何度も何度も旅をする。それはまるであの四畳半から抜け出せないあの男の一部にでもなったかのようで。もうずっとずっと終着できない。
意識を惹きつけられる独特な響きのあるロボット音声のような声、夕日が作り出す床の線路、改めて考えると怖いビジュアルなトーマス、もう二度と会えない人の永遠に分かることのできない思い、あの男の思い、グルグル、グルグル。また観たい。まだ観たい。わたしの今年のナンバーワンでした。

[g]なるほど、昨日もそうだったけど、トップバッターにどえらいの据えてくるなぁって思ったらReconstructionという新たな試みを木金ともにここに配置してたのねと二日目観てて気がつきました。
わたしは初見。ゾックゾクしました。年々とエンタメ色強めな作品の割合が減っていってるようには思うんです。頭使う系の思考で観る作品の割合が増えてるような。久々な感覚。ゾクゾクとワクワクとしました。血肉湧き踊るよな。考えることなく心で攫われたくなるよな。

[h]可愛いが溢れてた。どんなに悪態ついてても可愛い。成瀬さんの魅力をめいっぱい引き出して引き立てた作品だったなぁって。衣装チェンジの回数も30分間の中でなかなかの数。福眼。

[i]トライアルからの本戦進出組。福谷くんらしいちょっぴりの毒っけのあるユーモアある台詞が面白い。浮気ってなんだろね。本気の相手に後から出会ってしまうこともあるのだと思う。でもさこの作品の男は完全に雑食やん。結婚とかする前に分かって良かったんやない?とこの手の話見ると思う。

[j]観劇後わたしに芋煮を食べさせた作品。大学生ってさ〜こうありたいよなぁって思う。人生最後の学生時代じゃない。だらだら過ごすのも就活の為になる事で終えるのも勿体無い。人からはくだらないと言われるようなことでも燃焼しちゃおうぜ、今しかそれは出来ないもしくは難しいのだから。
でもさ思ったよね〜。だから留年すんだよって(笑)まぁ…いいさ!それが許される家庭環境ならば、今しか出来ないこと悔いなくさ。一度しかない人生だもの。でも芋煮って謎。鍋なの?スープなの?煮物なの?里芋好き。きっと芋煮好き。あとさルンバって動き可愛いよね。名前付ける人いるのわかる。

幕間のDJタイム。一日目はBGYさん。なによ、その選曲(笑)幕間で観た芝居の記憶に潜り込んでたわたしの意識をぐわしとしてきたんですけど!?楽しそうにノリノリでいらっしゃるわ!わたしもノリノリなっちゃうよ!
二日目はアイウチさん。あれ?そういや〜今日のDJどなたやっけ?と思って見上げたら虚無の顔してるよく存じたお顔がありました(笑)思わず吹き出す。。。お疲れ様です。。。








#三等カヨあがれ

#三等カヨあがれ

三等フランソワーズ×カヨコの大発明×ユニットまいあがれ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2025/10/10 (金) ~ 2025/10/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

初日を観ました。
ハッシュタグ込みで公演名なトリプル10周年記念公演。
おっもしろかったぁ!
しっかり各団体の特色MAXで味わえて、この面白さを三連続で観られるって最高でした〜!

ネタバレBOX

三等フランソワーズ
様子のおかしい女性書かせたら天下一品な中川さん。様子のおかしな女性まかせたら天下一品な福田さん。人畜無害そうにみえてクセありながらやっぱり無害な男前やらせたら天下一品な倉増さん。
ひたすら面白かった。よくあんなん思いついたなの域。

まいあがれ
思い出に残る過去の勝山さんの数々のリズム芝居が融合して新たに生まれ変わったかのような作品。相対性理論が切なく胸を締め付け、還りたくても還れない郷愁を煽る。これはだいぶ好き。米山さんと中嶋さんの仲良しコンビがやるからまたいい。

カヨコの大発明
演劇人が書く演劇人の話。ありそうでありそうなメタな雰囲気を醸し出す。そんなまぁ落ち着いた会話劇で進めておいてからの…が醍醐味。概念が出てきた瞬間に心鷲掴みにされたカヨコファンはおそらく多数に違いない。小道具のブツあれどうしたんだろう、そんなとこも。
伝票と弾丸

伝票と弾丸

遊気舎

布施PEベース(大阪府)

2025/08/22 (金) ~ 2025/08/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

初めての遊気舎さんでした!
いんや~おっもしろかったぁ!!
あらすじがだいぶカオスなのですけれども、やっぱりまんまカオスでした(笑)

とても達者な役者さんばかりなので、きっとオフィススキャンダルだけで描いたとしても、それはそれはヒリヒリとする見ごたえのある舞台になってたと思うのです。
でもそこにね、西部劇を混ぜ込んでくる、それもちょっと様子のおかしい西部劇。
初手、飛び出てくるなりグラスをダン!カシャーン!とマイムだけでなく擬音を全部口で言ってこられた瞬間に、すっかり撃ち抜かれました(笑)
以後、ご丁寧に擬音全部口で言うし、アクションが無駄に派手だし、でも拳銃は持ってなくて握りしめた拳で擬態するし。
だいぶ面白過ぎた。。。

オフィスパートと西部劇パートは、シームレスでくっきり場面を分けてない。
ぬるっと切り替わる、それが如何にも白昼夢らしくて。
いくら白昼夢とはいっても、本当に拳銃撃ち合ってる中に居るのは生命の危機で恐怖だろうけれども・・・。
主人公の台詞からしても、芝居の中の彼女が見てる白昼夢でも拳銃は本物ではなくて、にぎり拳。
つまりは彼女の見てる風景と、観客である我々が見てる風景は同じというわけで。
しまいにどこから現実でどこから白昼夢なのか分からなくなっていく彼女の混沌を、オフィスと西部劇の境がシームレスで分からなくなっていく私たちも追体験できるという粋。

初めての遊気舎さん、最高満足でした!

たゆた・う

たゆた・う

あみゅーず・とらいあんぐる

ウイングフィールド(大阪府)

2025/08/01 (金) ~ 2025/08/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

これまた今回はさらに、どの作品も目から鱗の面白い作品でした!
ほんといつも思う、いったいどのようにしてこんな面白い作品を発掘なさるのかと。
それを素晴らしき役者さん達が上質なお芝居で聴かせてくれるので、情景が鮮やかに描かれて作品の中を一緒に旅できる。
朗読だからこその良さ、そういうものを感じさせて頂けました♪

限定解除、今は何も語れない

限定解除、今は何も語れない

A級MissingLink

ウイングフィールド(大阪府)

2025/09/04 (木) ~ 2025/09/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

再演だけれども初見でした。
まず冒頭から登場する鹿が所作も話し方も可愛くて、すっかり鹿のとりこ。
鹿亡くなる、喪服であることから誰かも亡くなっている、喪失の始まり。
でもずっとコミカルで、ずっと楽しくて。
本当に辛くてしんどくて心が痛い時、そこに向き合ってばかりでいるのは大変につらい。
そんな時に笑顔にさせてもらえること、楽しいをもらえるものは、とても救いになる。
そういうことでもあるのかなと。

逝ってしまった人が残したものは、それが例え水虫であったとしても、手放すことはできない。
その気持ち、とてもわかる。
わたしも昔に母が交通事故に遭い生死の境にあった時、事故当時に母が所持していたスーパーで買った食材、冷凍マンゴー、もういったん溶けちゃって外にあってだめになってるのに、捨てられなかった。
どれほどの気持ちで水虫治療したことか、よく頑張った、兄も、そしてずっと近くにいた妹も。
でも総じてやっぱり、楽しい気持ちを残してくれて、迷宮に迷い込んだかのような、霧深い森で彷徨ったかのような、そんな面持ちのする作品でした。

暗転する度に増殖する兄の衝撃が忘れられない(笑)

SMOKY ROAD

SMOKY ROAD

ステージタイガー

近鉄アート館(大阪府)

2025/02/01 (土) ~ 2025/02/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

観終わった後の帰り道の興奮たるや!うおおお!さいっこおだぁ!!こころ燃えたぎる!この景色が観たかった!最高の景色!語彙力がどっか遠くへいってしまう!落ち着けるわけもなく!燃えたぎりながら熱く帰る帰り道でした!
ステージタイガーの舞台にはランマイムがある作品が多い。だがしかーし!今作はあの協走組曲をも凌ぐ勢い。オープニングから、うわ〜身体仕上がってるなぁ!と目ん玉ひん剥き。劇中のランマイムシーンの疾走感、躍動感のクオリティの高さに爆裂に興奮する。しかも台詞クリア。
剛さん作品でよく描かれる、ひとは誰しもひとりでは生きてないというところ。描かれ方がいつも作り物めきてなくストンと入ってくるし、真正面からしっかり乗せてるの、好きで。自分の人生だけでなく、誰かの人生も共にある。だからままならなくもあり、また自乗されることもある。
もうなんか、みんなみんなめちゃくちゃ頑張ってて。頑張れ〜って思わず握り拳ぎゅうってしちゃうくらい目の前で頑張ってて。必死に生きてて。胸が熱くなる。天才じゃないし、頑張らなくても楽勝な人生でもない。頑張り続けるのしんどくもなる。でも頑張ろ〜って励まされる。
不倫して他所で子供作って離婚して…っていうの、ステージタイガーではあんま観なかったかもしれないなぁと、ちょっと意外性をもって観てました。不倫の理由も、走ることしかないと思い込んじゃうところも、根っこ同じやなって。
それしかないなんてことはないんだよって。あなたが持ってるものが、持てるものが、ひとつしかないなんて、そんなこと思い込んじゃだめだよって。極めるなら他の全てを捨てててでもって考え方も個人的には賛同しかねる派です、尊重はするけど。
プロランナーとは。その定義は、やはり広く一般的なプロと定義されるものと同一で、それにより収入を得られるか否か、らしい。でもプロ意識というものの定義に関しては人それぞれに異なるだろう。ランナーに限らない、その対比が明確に描かれてるの良きで。
毎日それなりに幸せ。そう思える環境で生きられることは、それは本当に幸せなこと。そう思えない環境なら…幸せになりたいと思うのなら、抜け出さないと。それがたとえ困難な事だとしても。幸せと思えるようになりたいなら、努力、根性、忍耐だ。うおー。
マラソン大会ラスト。先に完走し終えた堂林さんが何のメリットもないのに灰島さんの元に引き返してきて一緒にゴールする場面。あそこ最高だった。たまらんかった。いくつになったって、ちゃんと独りよがりではない誠心誠意で向き合っていれば友情は育める。いいシーン。
その場面、模して作られた劇中の作品舞台である番西市の広報紙に写真が掲載されててエモくて、終演後に頂いて帰ってきたのですが。できればもっと本番みたくボロボロに、なんならリアルに走った後に撮影とかでも…と鬼のような事を思った鬼ファンがここにいます。
開演前には読んでなかった当パン読みながらさらに気が付くこと、振り返ることも多々。榊さんから堂林さんへの恋心に気が付かず当パンで知ったり。湯浅さんと愛寿香さんのなんともいえない雰囲気にはもう元サヤに戻っちゃえばいいのにと思いながら。
堂林さんに対する荒川さんの気持ちもすごい良かったよねって思ったりも。堂林さんは怪我させてきっと恐れてた。罪悪感に打ちのめされてた。でも荒川さんは事故に関しては悪感情なんて抱いてなくて。ただただ逃げられた事に怒ってた。勝負したかった一心だけ。なんて気持ちの良いひと。
観ながら思ってた事、ぜんぶアウトプットできてはいない気はする。そういうのもきっと、これから日常生活送る中でふわっふわっと蘇るのだと思う。今年は一回こっきりの観劇だったけれども、それくらいにはしっかりと私の中に染み渡ってる。共にあり続けるよ。

止まれない 12 人

止まれない 12 人

テノヒラサイズ

ABCホール (大阪府)

2025/03/27 (木) ~ 2025/03/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

めちゃくちゃ面白かったです!舞台がほぼ舞台美術だった為にアクティングスペースはとってもミニマムだったのに、世界観、演技はとんでもマキシアム。会話劇だけれどもその演技はあまりに命懸けで。
あの中に収めるには凄い人達過ぎる!初演、再演を経ているこの作品をわたしはテノヒラサイズで初めて観ました。良き作品は時を超える。甦らせてくれてありがとう!ブラボーでした!我が家が広ければ…椅子欲しかったです(笑)

いいから早く助けてく

いいから早く助けてく

匿名劇壇

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2025/03/13 (木) ~ 2025/03/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

観ました!助ける側の劇団員チームと助けられる側のゲストチームで繰り広げられるドタバタコメディ。こんな風に爆笑するのって匿名さんの長編では個人的には意外性あって新鮮。石畑くんがコメディリリーフとしてめっちゃギラギラでした。抜群のキレ。
真に人を助けるとはどういうことか、真に自分の望んでいるものはなんなのか、テーマはそういうことなのでコメディで終始爆笑させられつつも、最後の最後はいつもの匿名さんの空気に戻ってギュッと締める。最初から最後までとても観て心地よい90分でした。

デマゴギージャズ

デマゴギージャズ

MONO

ABCホール (大阪府)

2025/02/14 (金) ~ 2025/02/17 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

年に一度のMONOさん今年もお腹いっぱい満喫。入ってまず目を引く美術の安定の素晴らしさ。こういうの生で間近で見られるのも観劇の魅力のひとつだと思うのです。一気に非日常に連れていってくれる。今回はその同じひとつの舞台で現代と明治が代わる代わる。
演じる人物も現代と明治で皆さん一人二役なのがまた妙を得る。古来よりデマというのは真偽をさて置いて少しのキッカケで勝手に広まり真実になり変わる。歴史においては覇権者の権力に寄ったり近年ではデジタルの進化で加速的に広範囲になる傾向に。デマという魔物について思い巡らす。
デマゴギージャズにおいてはふたつの時代を同時に描く事でデマの発祥が詳らかで、そんなんよなぁそんなもんなんよなぁって。古い古い言い伝えって、それだけでなんか敬われたりするけど…果たして真実は?とか。デマの種類も色々あるけど調べていくと面白そうなのもあるよねー。
観た後も、観たものきっかけで、どこまでも思いも思考もとめどなく拡がってく。なんて面白くて楽しい観劇。やっぱりMONOさん良き。時代の入れ替わりが、一人二役だからあまり混乱を生まないように…という優しさを感じるクッキリさだったのだけれども。一回だけあったあれくらいのシームレスさが全編にあったらと想像したら…ゾクゾクする。まあなかなかの度合いで混乱するかもしれないけれども。ゾクゾクしたい欲。あと、なんか一作品に一人はいる気がするクズ男のクズっぷりがクセになります。今回もなかなかいいクズ男でした(笑)
観た後、タイトルの由来も気になって。デマゴギージャズ。デマはデマとして、ジャズはジャズでいいのかな?じゃあゴギーは?いやもしやゴギージャズ?とここでゴギージャズで検索かけたらゴー⭐︎ジャスさんが出てきたので深追いすることをやめることにしました(笑)

生ハムの原木

生ハムの原木

月曜劇団

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2025/01/24 (金) ~ 2025/01/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

月曜劇団『生ハムの原木』観てきました。変わらぬさやかさん節。なんともいえぬアンニュイさに包まれた混沌世界ときどき風刺そして溢るる猫愛。楽しかった。何言ってるのか時間は多々あれど一説には上演時間を10分延ばしたとされるダンス時間が最も混沌でした。悪夢の方でない楽しい方の夢のような。

こどもの一生2025

こどもの一生2025

中島らも作品をしがむ会

道頓堀ミュージアム並木座(大阪府)

2025/04/12 (土) ~ 2025/04/24 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

観てきました!観て思い出すまではすっかり忘れてしまっていたけれども、わたしにとっては2012年ドラマシティぶり。とても剛腕な役者さんがとてもミニマムな会場に押し込められ飛んだり跳ねたりも思い切りはできない、そんな空間。そんな空間だからこその生々しい質感を纏っていて。大きな空間ではけして出せない良さでした。
舞台と客席の境がどこかへいって。一体感とか融合とかそういうんじゃなくて、侵食と呼ぶのがしっくりくる。まあおじさんが出てくるまでは、そりゃあの方々だもん、どえらく楽しく満腹にしてくれる。肝はやっぱおじさんが出てきてからの恐怖の質よ。。。
おじさん出てた後もまだ笑っておられるお客様もいたりして、それすら恐怖のひと味になる(笑)ただ劇中で怖い事起こって怖いということでなく、そこで起こってることに対するキャストさんの怯えの演技が、空間に恐怖を生み出してるような。まさに集合的無意識の具現化みたいな。
観た、というよりは、体験してきた。そんな舞台でした。いや〜いい観劇体験したわぁって。なんだか観劇後の客席の雰囲気も一緒に侵食された一体感みたいなの感じました(笑)こういう感覚もなんだかちょっと懐かしい。良き夜となりました。

ネタバレBOX

道中の道頓堀、また仄かに登ってくる同ビル店舗の美味しそうな匂い、食欲を刺激されがちで。
きつねうどんのビジュアルが脳内にでっかく浮かんだり、作中のお食事のシーンでは献立はなんだろな~?と思ったりしつつ。
おじさんは大食いで人が食べてる食事まで奪って食べ尽くす。
登場直後もその大食いが発揮されて食事強奪しては次々完食してて、しまいには飲むように食べてたのだけれど。それ観ててわたしは思った。
あれはきっとカレーに違いない。カレーは飲み物。
ワンチャンとろとろ卵の親子丼。
ミュージカル「東京リベンジャーズ」#2 Bloody Halloween

ミュージカル「東京リベンジャーズ」#2 Bloody Halloween

ミュージカル「東京リベンジャーズ」製作委員会

京都劇場(京都府)

2025/04/11 (金) ~ 2025/04/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

原作をほぼ知らず、映画を観ただけでの観劇でした。
暴走族だとか、高校生通しの喧嘩での暴力沙汰からの傷害致死だとか、個人的には好みではないジャンルだったのですが、久しぶりに生で観られる推しの活躍を楽しみに。
随所随所に楽しい笑いがあったり。
鈴木勝吾さんと佐藤流司さんのデュエットがとてつもなく素晴らしくて感動したり。
『星の飛行士』ぶりに観る伊藤理々杏ちゃんの歌声がまた一段と上手さに磨きが掛かっていていたり。
ジャンル自体は好みではなかったのではありますが、いい歌声を聴かせて頂き満足でした。

ネタバレBOX

この規模の舞台では概ね、ダブルコール、トリプルコールが当たり前になっているけれども。こちらの公演ではカーテンコールが丸々総出演者によるライブパフォーマンスになってました。ご承知な皆さんがしっかりペンライトやうちわを振って盛り上がられる中、そういうのが苦手な私はどうしていいか分からなくて(笑)
退出する隙なくパフォーマンスに突入してしまったので、退出する選択肢もあった方がありがたいかもしれないです。。。
テンペスト

テンペスト

少年社中

梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ(大阪府)

2024/01/25 (木) ~ 2024/01/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

待ってた…ずっと待ってた。大阪来てくれてありがとおおお!!無事に幕開けて、始まってそうやったそうやったと。あまりに豪華なキャスト、シャチュウアベンジャーズ。凄い人しかいない。圧巻。
もうね演技…というか。舞台上での生き様が凄まじくて。息をするのも瞬きするのも忘れる。視線も思考も心も釘付け。染め上げられて取り込まれて埋め尽くされる。永遠にこの人たちの生の生き様を観ていたい…と願わずにはいられない。この時よ、永遠に続けと。
劇団を続けていくいうことは、個人が俳優を作演技を続けるということとは異なっていて。その覚悟が問われる。続けていくために何が必要か、何をしなくてはいけないか。でも何より忘れてはいけないこと。その最も大切なところを全力で伝えてくれた。胸を突かれる。
そして思うのです。日替わりキャスト。えっ、あの台詞を毛利さんが発したの!?エモいにもほどがないでしょうかっ。まぁ、まさかご自身が言うことになるとは思っておられなかったことでしょうが(笑)
井俣さんがどえらく格好良かったのです。皆んなに見せびらかしたい。観てお願い。私見ですが井俣さんご自身と尽く逆をいったらこんな人っていうくらい真逆な役。だというのに根幹の、いい芝居がしたいんだという演劇が好きなんだという、その根幹の部分がおんなじで。もってかれる。
ぶっ倒れてしまわれるんじゃないかと、思ってしまうくらいに。烈火のごとく。なにも残すことなく身体の芯からぜんぶぜんぶ絞り出し切ってる姿が、さいっこ〜に!格好良かった!!あんな瞬間に出会えるなんて。生の演劇は良い。良いぞ!とりこだ!
舞台美術も今回大掛かりだった!動くアスレチック!全然ゴテゴテとかはしてない。むしろ無骨。でも構造が複雑で幾重にも表情が変わる。一体どうなってるのか。探検したくなります(笑)面白かったな〜。
あと忘れてはならない、グラハムさまを探せ(笑)わたし見つけられるかな〜楽しみだなぁ🎶と思っていたら、いちみりも潜んでなくて。ごりごり前面におられました。いやあんなん無理や、笑わずにおられようか!なんの罠や!?
ご馳走様でした!大好物です!!

ヒマワリ

ヒマワリ

ステージタイガー

近鉄アート館(大阪府)

2024/01/27 (土) ~ 2024/01/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

印象がここしばらくとはなんだか触感が異なる感覚で。その要因を探ると…やはり佐竹さんになるのかなと。昭和頑固親父の説得力が強くて。強くて。舞台全体の昭和のリアル感を引っ張ってくれる。
この物語は舞台を昭和にすることで成り立つ。それを令和の時代に降臨させることでより際立つ…のだけれど。そのこと自体に疑念を抱かねばならないことではないのかと。令和の今の世はあまりに息苦し過ぎないか。理屈が、屁理屈が、小賢しさが、先立ってやしないか?
個人的には、二言目には昔は良かったなどと言う懐古主義的なものは、好きではない。昔が良くて今が良くないなんてことも全くない。そういうことではなく。心を失ってはいけない。理屈ばかり捏ねるのではなく、本質を視る目と心を放棄してはいけない。
そんなことまで思考を泳がせてくれたヒマワリの親父は、近所の子供にもしっかり鉄拳喰らわせる令和ならアウトな昭和の頑固親父。すぐ怒鳴るし鉄拳喰らわすし話も通じない。でもね。心がしっかりあるの。一本筋が通ってるし思いやりもあるの。
何より裏で悪意を巡らすなんてこと絶対しない。誠の心と言葉で真正面からぶつかっていく。あんな清々しいことあるだろうか。受け止める側が成熟しきってないと受け取られない事もある。表面の厳しさしか見えないこともある。それが分かる時が来る。それが大人になるってこと。
めちゃんこ熱かった。清々しい真っ直ぐで歪みのない心があった。温もりのある家族の絆があった。失ってはいけない人の心、人情に溢れてた。今の世には難しいのかもしれない。だからといって諦めてはいけない。そういう大切なものがそこにありました。わたしはこの人達が大好きだ。
二回目の観劇。いつもなのだけれども。やっぱり一回目は物語を浴びることでいっぽいいっぱいで。二回目になって、みえてくるものがたくさんあって。あぁ…そうなんやなぁ、あぁ…そうやったんかぁと、ひとりひとりの人生がなお染みる。残り一回、終わるまでは胸のうちに。今年もしあわせでした。

半壊の館

半壊の館

刹那のバカンス

ウイングフィールド(大阪府)

2024/02/03 (土) ~ 2024/02/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

SF要素のある、人造人間を扱ったお芝居。
アンドロイド物のお芝居でテーマになりやすい、作られたモノの人格の所在を問われる。
なんとなく温度を感じない作りめいた感覚のお芝居でした。

スパイ・ライクアス

スパイ・ライクアス

dysmic Entertainment

ABCホール (大阪府)

2024/02/16 (金) ~ 2024/02/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白かった〜!ザ・エンターテイメント!展開がスピーディでずっと刺激的。動けるキャストばかりなのでアクションが最高かっこいい。キャラ設定が立っててかつキャスト毎のエピソードが魅せてくれる。大満足でした〜!
お目当ての愛寿香さんはめちゃんこキュートでした💕ずっと目が追ってしまう!ビジュアルにはなかったものを背中に背負ってるの見つけた瞬間はなんか色々と頭から吹っ飛びましたがww諸々とビジュアル強すぎで説明台詞がなかなか頭に入ってこない罠。
でもねなんか、推しを観に行ってまた新たな推しに出逢ってしまうような、沼沼しい舞台でした!きっと皆さん各自のお目当ていた人が多いと思うのだけれど、目が足りんってなってたと思う。
井路端さんの一人芝居がたまらんかったw笑いすぎでお腹捩れる!忘れられそうにない。。。今後あの作品を観るたびにもれなく蘇ることであろう。いや〜ひどかった!!(褒め言葉です)

御菓子司 亀屋権太楼

御菓子司 亀屋権太楼

MONO

扇町ミュージアムキューブ・CUBE01(大阪府)

2024/02/22 (木) ~ 2024/02/26 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

老舗和菓子店のお話。人物像がひとりひとり細かいディテールを機密に丁寧に作り込んでてとても人間くさくていい。その場その時間だけの創られた人間じゃない親しみを覚える。そんな人物達の織り成す物語がこの和菓子店に流れた時間をしっかり観せてくれる。
時間の描き方がこれまた素晴らしくて。年月はグイグイ進むしその経過があるからこその環境の変化にも説得力があるし、春夏秋冬の季節の移り変わりの描き方が秀逸。この春はあの冬の続きではなく何年も経った春みたいな。この和菓子店の歴史を一気に大河にする。
舞台美術がこれまた素晴らしい。おったまげました。幕が開けるまでは、なんだか幾何学模様で和風な雰囲気あっていいなぁ、でもシンプルだなぁと、ここでどんな物語が?って思っていたら。忍者屋敷なの?そこにそんなのが!?って。すっごい楽しい。めちゃくちゃ職人の技。
クライマックスのあの二人の場面は。。。
わたしならあのような状態になってる人にどんな言葉をかけたらいいか分からない。途方に暮れると思う。だからこの人はどんな言葉を言うのだろうか?と固唾を飲んで見守ってました。そうか〜って。それまでのその人の描かれ方があったからこそ活きる。
あの場面が一番好きでした。一言一句、良かった。そうなんだよなぁ、そういうことなんだよなぁ、こういうことなんだよなぁって。染みた。うん、もうまるっとすべからくやっぱりMONOさん好き。最後にあんな報で締めちゃうとこまで込みで(笑)あぁ〜お饅頭食べたい。

追想曲【カノン】

追想曲【カノン】

東映

扇町ミュージアムキューブ・CUBE01(大阪府)

2024/03/08 (金) ~ 2024/03/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

観られました。大阪公演あってくれて感激。素晴らしかったです…。ミサイルが飛び交う終末の世界。そこに生きる人々の物語のオムニバス。それを二人で演じる二人芝居。そう全てをふたりで。
おふたりの表現力がとても豊かで。何人もの人生を舞台上で熱く生きて魅せてくれました。あの演技をこの目で肌で味わえて幸せ。芸術というものは力強い。未知の力を有する。その説得力。ラストの音楽と満天の輝きに満ちた風景は心を豊かにしてくれる。明日を生きる糧になってくれる。

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